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カーリング女子代表5人が地元で語った「感謝」と「悔しさ」

北海道に帰ってきた5人が涙を浮かべながら語った。

平昌オリンピックで銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表は2月27日夜、地元の北海道北見市に近い女満別空港に到着。セレモニーがあった。

5人が語ったのは「感謝」と「悔しさ」だった。

吉田夕梨花選手

「夜遅くにこんなに集まっていただき、ありがとうございます。帰ってきました!」

「現地でもテレビの前でもたくさんの人が応援してくださって。何度もつらい試合はあったんですけれど、みなさんに背中を押してもらって最後まで戦うことができました。本当にありがとうございました」

「メダルを獲った中では最下位。上には上がいることを感じて、これからももっと強くなっていって、北見市を盛り上げていけるようにがんばります」

鈴木夕湖選手

「こんなにたくさんの人に集まっていただいて、疲れもぶっ飛ぶぐらい嬉しいです。みなさんの声援は現地にも届いていましたし、これほどの方々が私たちを応援してくれていることが嬉しいです。(カーリングが)4年に一度のスポーツにならないように私たちも強くなり続けるので、これからも引き続き応援よろしくお願いします」

吉田知那美選手

「(本橋)麻里ちゃんがこの街でゼロから作ったチーム。メダリストになることは誰も思い描けていなかったと思うんですけれど、元祖LSの(江田)茜ちゃん、馬渕さんがいる頃から少しづつ積み上げていって、このメンバーが集まって」

「誰も口にはできなったんですけれど『オリンピックのメダリストになる』ということが私たちの目標になりました。そしてその目標を平昌で現実にすることができました。北見市のみなさんが『私たちの夢は自分たちの夢』と応援してくれて本当に心強かったです。諦めなくて本当によかったと思いました」

「家族には迷惑もかけましたし、つらいときは友だちが支えてくれて、いまここに立っているんだなと。これからももっと強くなって、自分たちの限界を超えていこうと思うので、温かく応援してくれたら嬉しいです。本当に本当にありがとうございました」

藤澤五月選手

「ただいまー! こんなにたくさんの人に迎えてもらって私は幸せ者です。私は父親から5歳の時にカーリングを教わって、最初は単純にカーリングが好きで、カーリングで勝ちたくて自分のためにカーリングをやっていました」

「そこから同じ思いの選手5人が集まり、そして(小野寺)亮二さんや大森さん、(鈴木)廉太郎先生、そして私たちがどんなに負けても『楽しくやれ』と声をかけてくれていたスポンサーさんなど本当にたくさんの方の思いが…」

「自分のためにやってきたカーリングのつもりだったんですけれど、たくさんの人の思いが詰まった中でプレーができていると感じられた、意味のある初めてのオリンピックでした。私自身、口にすることはなかったんですけれど、『日本のカーリング界で初めてのメダリストになってやる』という思い続けて来た夢が叶って、みなさんに喜んでもらえて本当に私は幸せ者です」

「ただ決勝戦は出れなくてただただ悔しくて、韓国に負けたときもただただ悔しくて…。決勝に立ちたかった思いがいまでも残っているので、またみなさんと戦っていければと思いますし、これからもみなさんに愛されるチームになります」

本橋麻里選手

「メダル獲ったどー!! 北見市ではカーリングは続けられないとなって、青森市の方で引き受けてもらいました。いまのチーム作りは、青森の地域に根付いたチーム作りがベースになっており、そこで学んだことが今のチーム作りに役立っていることは忘れてはいません」

「自分たちらしいプレーといいますか、誰に染まることもなく、なにに染まることもなく、純粋に自分たちのやりたいカーリングをできるチームにしたいと思ってカーリングをしてきました。そして4年に一度ではなくて、地域に愛されるチームにしなければスポンサーはしないと言ってくれたスポンサー様。今までそんなスポンサーにあったことがなかったので、強く胸を打たれたのを覚えています」

「オリンピックだけではなく、今シーズン、このチームの中でもぶつかり合うことがありました。その最終ゴールとして、銅メダルというものを首にかけさせてもらって。嬉しい気持ちと悔しい気持ちが入り交ざったメダル。上にはスウェーデン、韓国がいることを忘れないでいこうと思います」

「このチームは勝てば良いではなくて、素晴らしいカーリングというのを追求できるチーム。北見市からカーリングが広まることも願っていますが、ほかのスポーツも一緒に『北見市=スポーツ』になればいいと思っています。明日からは『またがんばってね』と声をかけてもらえれば選手も本望です。よろしくお願いします」

(サムネイル写真=時事通信)

BuzzFeed JapanNews