鶏肉は食べていいの? 全国に拡大する「鳥インフルエンザ」 いま私たちが知っておくべき5つのこと

    鶏肉は食べていいの?

    全国に拡大する「鳥インフルエンザ」。いま、私たちが知っておくべきことは? BuzzFeed Newsが農林水産省に取材したことを基にまとめます。

    1. そもそも「鳥インフルエンザ」とは?

    インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3つがあります。そのうち、A型が鳥類に対して引き起こすのが鳥インフルエンザです。

    このA型には、H1からH16の亜型とN1からN9の亜型があり、組み合わせると144種類の亜型があります。

    今回のように鶏などの家禽(かきん)が感染すると多くが死んでしまう高病原性鳥インフルエンザウイルスには、H5とH7の型が該当します。

    2. 人にも感染するの?

    通常、人に感染することはなく、国内では事例がありません。しかし、きわめて稀に感染する場合もあります。

    海外では、感染した鳥に触れたり、糞などを通じて大量のウイルスを吸い込んだりして感染した例があります。また、感染した人から人にうつったと疑われる事例が数件報告されています。

    3. 感染したらどうなる? 感染したらどうすればいいの?

    感染すると、発熱や呼吸器症状、全身倦怠感、筋肉痛などの症状を伴います。軽症で済むケースもありますが、多臓器不全や重症肺炎が悪化して、死に到るケースも報告されているため注意が必要です。

    「少しでも体調がおかしいと思ったら、すぐに医療機関に行ってください」と農林水産省の担当者。

    4. 鶏肉、卵は食べていいの?

    国内で鶏肉や卵を食べて鳥インフルエンザに感染した報告はなく、国の食品安全委員会も「安全」としています。

    農林水産省は「十分に加熱すれば、まず問題はありません。肉のピンク色の部分がなくなるまで加熱するとより安心です」と話します。

    また、家きん肉はそれ以上に加熱して食べるようにしましょう。未加熱または加熱不十分だと、食中毒の恐れもあります。

    5. 普段の生活で気をつけることは?

    死んだ野鳥を見つけた場合、触れないこと。鳥インフルエンザウイルスだけでなく、さまざまなウイルスや細菌、寄生虫に感染する恐れがあります。もしも触れてしまった合はすぐに手洗い、うがいをすること。

    死骸を見つけた場合の処理については自治体に相談しましょう。

    また、感染した鳥と接触したり、糞を吸い込んだりする可能性があるため、鳥インフルエンザが発生した現場に行かないことも予防策です。