週刊文春の新谷編集長が退任 新設の週刊文春編集局長へ

    後任には「週刊文春」特集班デスクの加藤晃彦氏が就任する

    文藝春秋「週刊文春」の新谷学編集長が7月19日号(7月12日発売)で、退任を発表することがわかった。

    後任には「週刊文春」特集班デスクの加藤晃彦氏が就任する。

    新谷氏は1964年生まれ、東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業。89年に文藝春秋に入社。

    「Number」や「マルコポーロ」編集部、「週刊文春」記者・デスク、月刊「文藝春秋」編集部、ノンフィクション局第一部長などを経て、2012年に「週刊文春」編集長に就任。

    今回の人事で、新谷氏は新設された「週刊文春編集局」の局長に就任。事実上、週刊文春の“トップ”になるが編集権はなく、編集に介入することはないという。

    定例の人事異動で、他の雑誌の編集長交代などと一緒に、社内で発表されていた。

    関係者「編集路線が大きく変わることはない」

    週刊文春は2016年、人気バンド「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音さんとタレントのベッキーさんの不倫報道をはじめ、当時経済再生担当大臣だった甘利明氏の収賄疑惑、元東京都知事の舛添要一氏の政治資金流用の疑惑など、芸能人、政治家、企業などのスキャンダルを立て続けに報じた。

    「文春砲」と話題を集め、2016年の「ユーキャン新語・流行語大賞」でも「ゲス不倫」「センテンススプリング」「文春砲」の3語がノミネートされた。

    名物編集長の退任だが、「週刊文春編集局」の局長という新設ポストへ。関係者の間では「編集長で6年という期間は長かった」「新谷氏の退任で編集路線が大きく変わることはないでしょう」と冷静に受け止める声もある。