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秋田に来たら絶対に食べて欲しい「うどん自販機」があるんだ

「平成最後の夏」に昭和の味、楽しんでみませんか?

みんな、秋田さ遊びに来てけれな〜!

秋田県出身の筆者がおすすめしたい「うどん」があります。秋田といえば稲庭うどんが名産ですが、違います。

「うどん自販機」です。

その名の通り、うどん・そばの自販機。秋田市土崎にある屋内緑地空間「セリオンリスタ」内に設置されています。

右にあるタワーが「セリオン」でセリオンリスタはそのすぐ横にあります。

室内では植物などが育てられており、子どもたちが遊ぶスペースもあります。

天ぷらうどんとそばは、それぞれ250円。通常の自販機のようにお金を入れて、ボタンを押すだけ。

約30秒待ちます。

「チンッ♩」という音が鳴ったらできあがり。取出口を開けると…

うどんができています。

こんな感じ。ちょっと美味しそうでしょ。自販機の横にイートインスペースがあるので、そこで食べられることができます。

給食でソフト麺を食べたことありますか? あの食感にとても似ています。

雑に置かれている唐辛子もいい感じです。

ちなみにそばはこんな感じです。スタッフによると、「やっぱりうどんの方が人気ですね!」とのこと。

このうどん自販機、筆者の実家の近くにあって、小学生の頃から友だちとよく食べていました。秋田の冬、港町の土崎は肌を刺すような風が吹き荒れます。そんな中で食べる温かいうどんは格別でした。

当時は、珍しいものという認識はなく、上京してから、NHKの番組やヤフーニュースのトップに掲載されていたのを見て「あれは貴重なものだったのか…」と気づきました。

この自販機は、「佐原藤商店」が1973年頃から2016年3月まで40年以上管理し、地元で愛されていました。閉店に伴い、現在の場所に移設されました。

当時の佐原商店。唐辛子は天井から吊り下げられていました。

店主の佐原澄男さんは、70年代の石油ショックや80年代の消費税にも負けず、40年間、値上げをしませんでした。

しかし、2016年9月、原材料の高騰や自販機の維持費が嵩んで、止むを得ず200円から250円に値上がり。

けれども、地元の友人によれば「値上げしても客の数は変わっていないね」と言います。

脚本家で大相撲の横綱審議委員会も務めた内館牧子さんも土崎出身。

地元紙「秋田さきがけ新報」に、うどん自販機への思いを綴っています。

昭和30年代、家庭には電化製品もまだ少なく、祖母や母親が家事労働に追われ、眠る間もなかったことを女の子たちは見ていたのだ。

「食べる楽しみ」などに思いが至る時代ではなく、とにかく祖母や母を、やがては自分を楽にしてくれる「夢の錠剤」がボタンひとつで買える世を空想していた。これも今では近いものとして、「サプリメント」がすでに浸透している。

そんな今、秋田のレトロな自販機うどんが全国的に人気なのは、興味深い。(2016年11月20日付)

正直、特別にすごく美味しいという訳ではありませんが、どこか「懐かしい」と感じさせてくれる味です。「平成最後の夏」に昭和の味、楽しんでみませんか?

秋田に行かれた際は、ぜひ寄ってみてください。

うどんを食べたら秋田名物のアイス「ババヘラ」をデザートで締めてね♩

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なにが「遊び」なのかは、人それぞれ。ゲームをしたり、写真を撮ったり、どこかへ出かけたり。つまらないと感じることでも、ある人の視点を通すと、楽しくなって、それが「遊び」に変化することもある。「遊び」には、限界がないのです。BuzzFeed Japanは、人それぞれの「遊び」を紹介し、平成最後の夏を思いきり楽しむ!