8歳で亡くなった子どもの墓に作られた小さな窓 忘れられた物語を守ろうと、窓の修復に乗り出した

    「死ぬ間際に、永遠に暗闇で眠るのは絶対にいやだから、土に埋めないで、と父親に少年は頼んだのです」

    1865年12月のことだった。メリット・ビアズリーという8歳の男の子が、熱病のために亡くなった。

    子どもの多くがそうであるように、彼もまた、暗闇を怖がった。あまりにも暗闇が怖かったので、少年は死ぬ間際に、「永遠に暗闇で眠るのは絶対にいやだから、土に埋めないで」と父親に頼んだという。

    死ぬ間際の息子の望みを叶えるために、父親は小さな窓がある美しい墓を建てた。息子が暗闇で眠ることが決してないように。

    息子の死に打ちのめされた父親の行動は心温まるものであったが、歳月の流れに耐えうる造りではなかった。その後、何十年も経て、外の世界へと繋がるメリット少年の窓は、何度も壊され、しまいには壊れたままにされてしまった。

    2013年になってようやく、再建しようと気にかける人が現れた。同州シェナンゴ郡ノーウィッチ近郊に住むステファン・フォスターさん(16)は墓を訪れ、たちまちメリット少年の話に心を奪われた。

    「メリット少年の墓の話を初めて両親から聞いたのは、私が8歳か9歳のころでした」とフォスターさんはBuzzFeedに話す。

    窓を直す必要性を感じたのは、それから何年も経ってから、墓の窓が壊れているのを見たときのことだった。

    すべての作業が終わり、墓を修復することができた。

    フォスターさんと、ボランティアの人たちのおかげで、今では町全体がメリット少年、墓に光を取り込む窓のために結束している。

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    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan