8歳で亡くなった子どもの墓に作られた小さな窓 忘れられた物語を守ろうと、窓の修復に乗り出した

    「死ぬ間際に、永遠に暗闇で眠るのは絶対にいやだから、土に埋めないで、と父親に少年は頼んだのです」

    1865年12月のことだった。メリット・ビアズリーという8歳の男の子が、熱病のために亡くなった。

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    少年の家族は、ニューヨーク州オックスフォードにある墓地の隣に住んでいて、父親のウィリアムは、農業と石工業を営んでいた。

    子どもの多くがそうであるように、彼もまた、暗闇を怖がった。あまりにも暗闇が怖かったので、少年は死ぬ間際に、「永遠に暗闇で眠るのは絶対にいやだから、土に埋めないで」と父親に頼んだという。

    Stefan Foster / Binghamton Sunday Press

    1954年、メリット少年の墓の前に座る青年。

    死ぬ間際の息子の望みを叶えるために、父親は小さな窓がある美しい墓を建てた。息子が暗闇で眠ることが決してないように。

    Jackie Adsit

    息子の死に打ちのめされた父親の行動は心温まるものであったが、歳月の流れに耐えうる造りではなかった。その後、何十年も経て、外の世界へと繋がるメリット少年の窓は、何度も壊され、しまいには壊れたままにされてしまった。

    Stefan Foster

    メリット少年の墓

    2013年になってようやく、再建しようと気にかける人が現れた。同州シェナンゴ郡ノーウィッチ近郊に住むステファン・フォスターさん(16)は墓を訪れ、たちまちメリット少年の話に心を奪われた。

    Stefan Foster

    「メリット少年の墓の話を初めて両親から聞いたのは、私が8歳か9歳のころでした」とフォスターさんはBuzzFeedに話す。

    Stefan Foster

    「その後も、祖母が私を車に乗せて、シェナンゴ郡中の古い先祖代々の場所や墓地に〝ミステリー・ツアー〟によく連れて行ってくれました。それ以来、自分でも忘れられた場所を見つけることにずっと関心を持っていました」

    窓を直す必要性を感じたのは、それから何年も経ってから、墓の窓が壊れているのを見たときのことだった。

    Stefan Foster

    彼はすぐに資金集めを始めた。

    「市役所に連絡して、もっと強い素材で、なくなってしまったガラス窓を交換するための資金援助を受けました。最初は個人的な支援活動でしたが、墓の掃除を始める資金に充てる寄付が集まりました」

    すべての作業が終わり、墓を修復することができた。

    Stefan Foster

    一番嬉しかったことは、墓を訪れる人がメリット少年のために贈りものをしてくれること、とフォスターさんは話す。

    「玩具や花、小さな贈りものを、墓を訪れる人たちが置いていってくれます。砕けたガラスやずらされた石ではなく、周辺住民の人たちに意識され、気にかけてもらい、みんなこの墓を覚えてくれています」

    フォスターさんと、ボランティアの人たちのおかげで、今では町全体がメリット少年、墓に光を取り込む窓のために結束している。

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    この記事は英語から翻訳されました。翻訳:五十川勇気 / 編集:BuzzFeed Japan