「そもそも大学生はセックスをするべきではない」という主張は、現実離れしているように思える。
この現状を自分たちで変えようと、立ち上がった大学生がいる。
私たちにも、中絶は無関係ではない。
「身近な友人が中絶を経験しました。そのことから、中絶は、大学生に無関係のものではなく、実際にひとりひとりの若者がもっと考えなければいけないことだと思いました」
2016年当時、学部4年生だったK-dom Projectのメンバーによると、企画のきっかけは、身近な友人の中絶体験だったという。大学1年生の夏休みにサークルの友達が妊娠。相手の男性も、同じサークルの友達だったという。そして友人は中絶した。
先に述べたように、大学生の恋愛でセックスをすることは珍しくない。ただ、赤ちゃんができたらどうするかパートナーと話すことは少ない。また、避妊を男性に任せきっている女性も多い。
「性」について考えて、「生」を見つめること。これが彼らの企画である「K-dom Project」のテーマだ。
「避妊しないことがある」のは3人に1人。もっとも多かった理由は「妊娠の可能性が低いから」
避妊手段として、もっとも多いのはコンドーム。でも…
慶應のロゴマークの色でデザインされたコンドーム。
そして、2016年11月17日から20日の4日間、学祭で調査結果を展示し、コンドームを配った。
みなさん、ありがとうございます。 三田祭期間ずっとやっているので、私たちの研究結果を見にきてください。 大学院ビル、345-Aの教室です。 #k-dom #三田祭
学祭で見て取れた「女子はコンドームなんて持たない、恥ずかしい」「いやらしい」という意識。
一方で、展示を見て、避妊を自分のこととして捉えるようになった人もいる。
コメント沢山頂いています。展示している私たちも大変勉強になっています。こうして社会的タブーを暴いて一つずつ議論していくことも社会学徒の本業の一つです。
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