訪日外国人に異変 爆買いは収束? 進む中国人観光客の”日本人化”

    爆買いが収束でも、売り上げ好調なのはなぜ?

    低迷していた百貨店の売り上げが回復

    中国の関税引き上げの影響を受け、爆買いが収束し低迷していた百貨店市場。しかし、大手百貨店の9月度売り上げは好調だった。その理由を百貨店に聞いた。

    【9月度売り上げ】大丸心斎橋店は前年比30%増、高島屋新宿店は11.2%増

    訪日外国人の購買が好調

    “爆買い”は失速 「日本人の感覚に近づいている」

    三越伊勢丹では、中国人観光客などの大量購入、いわゆる “爆買い”はかなり減っているという。

    「これまではお土産用の購入が主流だった。しかし、今は自分用の商品をじっくり吟味されて購入するケースの方が多い。日本人のお客さまと感覚が近づいているのではないか」と担当者は話した。

    阪急百貨店の担当者も、土地柄ツアーの団体客などによる爆買いはもともと少なかったが同じように感じている。

    「例えば化粧品の場合、以前は型番だけを元に購入するケースが多かった。しかし、今は試してから買う人も多い。より日本人に近い購買になっている」

    そのほかにも、婦人服などでは、単に“日本製”にこだわるという傾向は薄れ、デザインを見て気に入ったものを買う訪日外国人が増えているそうだ。

    増える訪日外国人 “言葉の壁”はどうしているの?