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日本の女性議員の割合は世界最低レベル 下から数えると…

日本は女性議員の割合はG20でも最下位という結果に。各党は女性議員5割を目指して集会を開いた。3月8日は国際女性デー。

国会議員(下院)に占める女性の割合を比べた世界ランキングで、日本は2018年、193ヵ国中165位となり、前年より順位を7つ下げたことが分かった。

3月8日の国際女性デーを控え、各国の議員でつくる「列国議会同盟」(本部ジュネーブ)が発表した。日本の女性議員の割合は衆議院(下院)で10.2%、参議院でも20.7%にとどまった。

世界トップは、東アフリカのルワンダ。下院での女性の割合は61.3%で、世界で唯一、6割を超えた。2位のキューバと3位のボリビアは、いずれも50%台だった。

カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国のG7で比べても日本が最下位。G7に中国、韓国、南アフリカ、インドなどを加えたG20で比べても、日本が最下位だった。

「議会の半分に女性を」

女性議員が少ない日本でも、女性議員を増やそうという動きが出ている。

昨年には、各党に女性候補の擁立を促す「政治分野の男女共同参画推進法」が成立している。しかし法的拘束力はない。

国際女性デーを翌日に控えた7日、東京・衆院第二議員会館で、女性が議席の50%を獲得することを目指す集会が開かれた。各党の議員や、女性団体の代表者らが集まった。

各党は、春の統一地方選挙や夏の参議院選での女性候補者の擁立状況などについて報告した。

自民党の稲田朋美・筆頭副幹事長は、特に地方での女性議員の割合が低く、立候補する女性が少ないことに触れ、「党派を超えてがんばっていきたい」と語った。

立憲民主党は統一地方選と参議院選いずれも、候補者の4割を女性とすることを目標に掲げた。

国民民主党は女性候補をとすることを3割を目標に、新顔の候補者に最大260万円の支援も行うという。

社民党の福島瑞穂・副党首は、米国で昨年11月に行われた中間選挙で過去最多の女性議員が当選したことに触れ「ヒスパニック、先住民や黒人の方々など複合差別に苦しんできた人が政治を変えるという思いで出馬した」と指摘。

日本でも「女性たちが抱える声を議会に届けるため、1人でも多くがんばる女性が当選するようにがんばっていきたい」と話した。