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空港やホテル勤務…ヒール着用を職場で強制されている女性たち

#KuTooの動きが広がる中、ヒール・パンプスの着用を職場で強制されている女性は、以外と身近なところにいます。

企業の女性スタッフへのヒール着用義務づけに反対する動きが広がっており、6月5日には国会の質疑でも取り上げられた。

一方でTwitter上では「実際、ヒールを強制されている女性なんて本当にいるの?」「思いつかない。一体どんな職種?」といった声も多く出た。

女性スタッフにヒールの高い靴の着用を義務づけている企業は、航空会社、ホテル業界など、サービス業に多い。足を痛めながらもヒールで毎日仕事をする女性は私たちの身近にいる。

BuzzFeed Newsは、日常業務で高いヒールのある靴の着用を義務づけられた女性たちに話を聞いた。

航空会社・地上職

ある女性は、日系の航空会社で2年ほど前まで、地上職として空港のチェックインカウンターなどで働いていた。一日中続く立ち仕事であるにも関わらず、ヒールのある靴の着用を義務づけられていたという。

女性はBuzzFeed Newsの取材に対し「空港の地上職の女性はヒールというのが決まりでした。毎日履いていたけど、本当に辛かった」と話す。

「仕事では、チェックインカウンターから搭乗口まで一日中走り回ります。1日10キロ、1万歩をヒールで歩く日もざらでした。10キロもヒールで毎日歩いていると、毎日足が痛いだけでなく、足の形が変わってきます」

女性は以前から背骨に問題があり、かかりつけの整体では「ヒールは履かない方がいいよ」と言われたが、会社での決まりのため選択肢はなかったという。

「背中の痛みが悪化しました。靴擦れもひどく、いつも女性の同僚と足が痛いねと話していました。地上職の他の男性は心地好さそうな靴を履いていて羨ましかった。もっと女性の足の健康に気を使ってほしい。妊娠している同僚もヒールを履いていたので怖かった」

「なぜヒールを履くかと考えても、正当な理由が見当たらない。地上職はオンタイムで飛行機を飛ばす時間勝負で、よく空港内を走ったりもしました。この仕事は本来はスニーカーでやるべき仕事です」

チェックインカウンターでは椅子があったが、座ることは禁止されていたという。

「当たり前になっていたから誰も疑問視すらしていませんでした」

女性は地上職での勤務だったが、10時間以上、機内で立ち仕事をすることもある客室乗務員も、ヒールが義務だったという。

ホテル・フロント業務

通信小売業・接客

ヒールの着用強制をやめる企業も出てきている。

通信小売系の会社に勤め接客業を担当する女性は、昨年までは社内でヒール着用が強制だったが、今年から「ヒールなしの靴でも可」となったと話す。

接客をする女性はヒールで働くことについてこう話す。

「仕事柄、座っての接客が多いからカウンターに入れる時はそこまでしんどくないけど、フロアで立ってずっと対応する時はやっぱりきつい」

今年度、制服が一新したのを機にヒールなしの靴着用も可能になったという。

「スタイルを気にしたり、ヒールがおしゃれで可愛い」という理由でハイヒールを履くことを好むという女性も、ヒールなしの靴でも良いという選択肢が生まれたことに対しては「ありがたいと思った」とする。

「より働きやすい環境作りを実行しようとしているんだと感じた」と女性はその動きを歓迎している。

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