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2019年9月14日

「捨てるまでがタピ活」みんなで考えたい“タピオカごみ問題”

ブームが始まってから、問題となっているタピオカのごみ問題。対策をする現場を取材しました。

突然ですが、飲み終わったタピオカ、どうやって捨てていますか?

底に残ってしまったタピオカやミルクティーごとごみ箱に入れたり、ポイ捨てしてしまったりしていませんか?

Sumireko Tomita/ BuzzFeed

上野の路上にポイ捨てされた飲み残しのタピオカ

タピオカブームが始まってから、販売店舗数も増え、それに伴いタピオカ容器のごみ問題も話題になってきました。

しかし、全国規模での抜本的な対策は見受けられず、繁華街の道端にはタピオカ容器がいまだにポイ捨てされているのが現状です。

タピオカブームが過ぎ去るまで見て見ないふりをするのか、それともこれがプラスチックごみ問題を考えるきっかけとなるのか?

ごみ問題に取り組むNPO法人グリーンバード(東京都渋谷区)の代表、福田圭祐さん(29)に話を聞きました。

Sumireko Tomita/ BuzzFeed

タピオカごみ問題について説明する福田さん

グリーンバードは、日本各地でごみ拾い活動など、ごみ問題に取り組む団体で、拠点の原宿周辺、表参道エリアでも週に4回、ごみ拾いを行なっています。

その中でも「最も厄介なゴミ」は飲み残されたタピオカの容器だといいます。

なぜなら、ごみ拾いをしていても、飲み残しのタピオカ容器は、まずビニールのフタ部分を破り、液体を流して、タピオカを燃えるゴミに入れ、残りのプラスチック容器やストローを捨てるという作業が必要だから。

福田さんは「販売店舗の増加に比例して、去年くらいから容器のポイ捨てが目立ち始めました」と話します。駐車場や大通りから一本入った道などに、飲み残しの容器が大量に捨てられているといいます。

グリーンバード

「タピオカ容器を捨てる場所が少ない」という問題も

店舗で買ってから「飲み歩き」をすることが多いタピオカ。それぞれのタピオカ販売店舗が店の前にゴミ箱を設置していても、通常はそこから歩いて遠くまで行ってしまうために、わざわざそこに戻って捨てることは多くありません。

「大半の店舗はその店の容器しか捨てることができません。販売店とも話してみましたが、やはり『他店のゴミは受け取れない』というように言われました」

福田さんはそう話します。一方で、自治体などが設置するゴミ箱もそう多くはなく、駅や商業施設のゴミ箱にタピオカ容器が多く捨てられるなどの問題も発生しました。

グリーンバード

原宿〜表参道付近13カ所に設置されているごみ箱。夕方にはごみが溢れ出してしまう。

拾うだけでは根本の「解決」にならない

ある日、福田さんの知り合いがタピオカ販売店を始めることになり、グリーンバードのゴミ拾い活動への参加を申し出たそうです。

そこで福田さんが伝えたのが「ゴミ拾いをするだけでは根本的な解決にはならない。販売店関係なくタピオカ容器のごみを受け入れるごみ箱を作ろう」。

いくらごみ拾いをしても、ポイ捨てをする側の意識が変わらないと解決には繋がらないと、ごみ分別などについて考える場所・機会の提供を考案しました。

そこで8月1日、寄付や様々な社会問題についてのワークショップが行われるコミュニティスペース「subaCo」(渋谷区神宮前)に、グリーンバードとタピオカ販売店・謝謝珍珠が協力し、タピオカ専用のごみ箱を設置しました。

Sumireko Tomita/ BuzzFeed

タピオカ専用ごみ箱。黒いストローの部分から容器を捨てる。

設置から1カ月半が経過し、両親と一緒に来る子どもから、高校生、20〜30代の女性グループなど、幅広い年齢層が毎週約100人、タピオカ容器を捨てに来るそうです。

「分別もお客さんに自分でやってもらっています。飲み終わるまでではなく、捨て終わるまでがタピオカ。そういうメッセージを伝えたいと思っています」と福田さん。

飲み残しがある場合はざるに流し込み、タピオカとミルクティーは別々に捨てます。

Sumireko Tomita/ BuzzFeed

飲み残しがある場合に分別に使うざるとバケツ

タピオカやミルクティーの分別用のバケツも設けている一方で、コミュニティスペースでは、飲み残しを「飲めるなら最後まで飲んでしまおう」と伝えることもしています。「フードロスの問題も伝えていければと思っています」と話します。

専用ごみ箱の設置は現時点でこのコミュニティスペースのみ。福田さんは展望をこう語ります。

「全て店のタピオカ容器を受け入れるごみ箱が、どんどん増えていってくれれば」

「タピオカのごみ問題を機にプラスチック問題を皆が考えられるきっかけになるかもしれない。ごみを捨てにくる人に伝える活動などを強化していきたいです」

タピオカ販売側も環境に配慮した対策

ポトマック・THE ALLEY

THE ALLEYで提供が始まる紙ストロー

東南アジアなど海外では、紙製の容器も多い中、日本では「インスタ映え」も意識してか、紙製でタピオカを提供している店舗はほぼ見かけません。

一方で、ストローを紙製にしたり、タンブラーの販売を開始したりする企業は出てきています。

渋谷や表参道など東京を中心に、関西などでも展開するTHE ALLEYでは、9月14日の渋谷・道玄坂店オープンに際し、紙ストローを導入しました。

ポトマック・THE ALLEY

道玄坂店で導入された紙ストロー

紙ストローは、一定の時間が経過するとふやけてしまうこともあり、賛否両論です。しかしTHE ALLEYは「プラスチックストローの大量消費に伴う環境汚染の懸念に配慮し、道玄坂店では紙製ストローの導入を開始しました」と説明しています。

通常の細いストローの他に、タピオカ用の太いストローも導入されました。

ポトマック/ THE ALLEY

また、使い捨てカップの利用を避けるために、タンブラーとステンレスボトルも販売しています。

Sumireko Tomita/ BuzzFeed

「紙ストローはふやけてしまうので嫌だ」という人は、市販のステンレスストローを持ち歩いても良いかもしれません。

普通のサイズの細いストローの他に、タピオカ用の太いストローも売られており、掃除用の細いブラシもついています。


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