河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、各地で多大な被害をもたらした台風19号。日本語に不慣れな被災者の方とのコミュニケーションに役立つ、多言語ツールやサービスを5つ、ご紹介します。
1:緊急対応で、多言語通訳サービスの無償提供
多言語対応のコールセンターを運営するランゲージワンは、10月12日より台風19号で被災した地域などに向け、24時間対応で12カ国語の通訳を無償提供しています。
対応可能な言語は、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ロシア語、タガログ語、ベトナム語、ヒンディー語、ネパール語、インドネシア語。
詳細はランゲージワンのサイトから。通訳はメールと電話を通じて行います。
番号やアドレスは、以下の通りです。


「避難所」「この水道は使えます」「靴をここでぬいでください」など、避難所などで使える50の言葉やフレーズが訳されています。
日本語、やさしい日本語の下に、8カ国語(中国語、ポルトガル語、タガログ語、スペイン語、韓国・朝鮮語、英語、タイ語、べトナム語)で訳があります。

「避難所は住所・性別・国籍・在留資格など関係なくどなたでもサービスを受けられます」など、避難所の存在を知らなかったり、避難所利用になれていない外国人向けの張り紙もあります。
これは、自治体国際化協会がウェブサイトに掲載している「災害時多言語表示シート」や「災害時用ピクトグラム」を使って作成されています。
3:災害時の指さし会話シート
「旅の指さし会話帳」を作る情報センター出版局が、災害時用に無料公開している「被災地支援外国語対応ツール」。
旅の会話帳と同じく、指をさして会話することができます。

災害時や避難所で使う単語やフレーズを、日本語と外国語10言語で表記した会話シートです。
PDF版はこちらからダウンロードできます。

4:災害時の会話シート


災害や気象に関する言葉やフレーズの訳の他に、「熱中症の危険が特に高くなります」「気象庁発表」など、避難している人に対し使える文言の訳もあります。
また、気象庁は11言語で気象情報を提供しているため、天候についての情報を伝える時には、気象庁の多言語ページも活用できます。
(サムネイル:情報センター出版局 / Getty Images)