「ありがとう日本」トンガで自衛隊を出迎えた、日本語の横断幕。飲料水3トンを支援

    大規模噴火の影響を受けるトンガに、自衛隊が飲料水を届けました。今後も、支援を継続していきます。

    火山の大規模な噴火で被害を受けたトンガに、航空自衛隊の輸送機が1月22日、支援物資として飲料水約3トンを届けました。

    防衛省が国際緊急援助活動の第一弾として、飲料水を積み込んだ空自のC-130輸送機をトンガに派遣しました。

    飲料水が到着した現地のファアモツ国際空港では、「ありがとう日本」と書かれた横断幕が掲げられました。

    22日(土)、#自衛隊 は、ニュージーランド、豪州に続き、#トンガ の皆様へ緊急援助物資を輸送しました。#東日本大震災 の際に心温まる支援をしてくれたトンガの人々のために、今回は防衛省・自衛隊が全力で取り組む番です。日本はトンガを含む太平洋島嶼国の安定と繁栄に深くコミットしていきます。

    Twitter: @jointstaffpa

    支援は「降りそそぐ明るい光のよう」日本大使綴る

    宗永健作・駐トンガ大使は、日本大使館のサイトで、自衛隊機が到着した際の様子を綴っています。

    空港では輸送機到着にトンガの首相や各省の大臣らが立ち合い、「日の丸を振って歓迎」したといいます。

    《トンガの青空から、日の丸を背負った自衛隊機が舞い降りるさまは、それは感動的でありました》

    《日本をはじめとする各国からの暖かい言葉と迅速的確なご支援は、これまで余り陽の当たらなかったトンガに、火山の噴煙が晴れたとたん降りそそぐ明るい光のように感じております》

    また、今後の復興に向け、大使はこう記しています。

    《島はまだ火山灰に覆われ、特に津波の被害については殆ど手付かずの状況ではありますが、明るいトンガ人の気質と大家族の下での助け合いの精神で復旧に向かって進んでいます》

    《まだまだ時間はかかるかと思いますが、皆様からのご支援を支えとし必ずや近い将来、良いご報告ができるものと確信しております》

    トンガ政府によると、国民の8割以上が津波と降灰の影響を受けました。

    海上自衛隊は、1月24日中にも輸送艦「おおすみ」を出港させ、火山灰撤去のための用具や飲料水を輸送します。

    防衛省は「トンガの一日も早い復興と持続的な発展のため、豪州等と緊密に連携して全力で取り組んでまいります」としています。

    トンガ政府の1月21日時点の公式発表によると、アジア開発銀行から1千万ドル、世界銀行から800万ドル、オーストラリアと日本から100万ドル、中国から10万ドルの支援が表明されました。

    日本政府は、100万ドルとは別に「トンガ政府の要請に基づいて飲料水、ポリタンク、高圧洗浄機、工具セットなどの必要な物資の支援も実施する予定」としています。