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JALの新制服に女性用パンツスタイル登場。ヒール着用規定は変わらず

日本航空(JAL)の新しい制服が発表され、女性の制服として初のパンツスタイルが登場しました。「#Kutoo」で議論にもなったヒール着用規定は変わりはありませんでした。

JALグループが7月23日、新しい制服を発表した。航空運送事業に関わる全部門のデザインが一新され、2020年4月から新デザインの制服を着用するという。

新しいデザインでは、動きやすさなど機能性を重視し、JALで初めてとなる女性用のパンツスタイルの制服も発表された。一方で、ヒールの着用規定に関しては、改定はなかった。

日本では今年、職場でのヒール着用強制に反対する運動が「#KuToo」のハッシュタグで広がり、航空業界では女性スタッフへのヒール着用が規定で決まっていることに様々な意見が寄せられていた。

時事通信

7月23日に発表された新デザインの制服

JAL広報によると「女性用にパンツスタイルを導入すべきではないか」という声をもとに「実際に改善につなげた」という。

パンツスタイルは客室乗務員の制服での導入。リリースでは「多様な働き方を実現するため導入するパンツスタイルは、ワンピースと並んだ際に同じ印象となるバランスで実現します」と説明されている。

Twitter上では「パンツスタイル素敵!」「動きやすそう」など、導入を歓迎する声が見受けられ、「客室乗務員は保安要員だからパンツスタイルが良いと思う」と安全性を考慮した意見も寄せられた。

JALは今回の制服デザイン一新で、靴に関する規定の改定をしたのだろうか。広報担当者はBuzzFeed Newsの取材に対し、こう説明した。

「今回の制服デザイン一新では靴の規定に改定はありませんが、今後また状況に合わせて様々な意見を聞き入れていきたいと考えています」

現在の靴に関する規定は?

時事通信

7月23日に発表された新デザインの制服

航空会社各社では、女性スタッフに対し、3〜6cmなどヒールがある靴の着用を指示している。

BuzzFeed Newsが7月に、航空会社6社の靴に関する制服規定について取材した際には、6社全社が「身だしなみ」や「統一美」などを理由に、女性スタッフへのパンプス着用を求めている、と回答した。

JALでは、女性スタッフにはヒールがある靴の着用を以下のように定めていると回答していた。

「客室乗務員はヒールの高さを3〜4cm、色は黒。グランドスタッフはヒールの高さを3〜6cm、色は黒と制服規定、STYLE BOOKにて定めている」

また、その理由についてはこのように説明している。

「JALグループ全体で統一美を損なうことのないよう制服着用基準を定めています。当社が定める制服の着用基準を見たすことで、統一美・清潔感で以ってお客さまに接することがサービス・おもてなしの一環と考えており、靴も制服の一部であると認識しています」

足や腰が痛い中、仕事中1日10キロをヒールで

Sebastianosecondi / Getty Images

「#KuToo」の動きを受け、こうした現状に対しては、批判の声もあがっていた。

大手日系航空会社で客室乗務員をしていた20代女性は、職場での制服規定に関するBuzzFeed Newsの取材に対し、こう証言していた。

「もし実際に非常事態が発生すれば、制服のスカートにパンプスで的確に動けるのかな、と安全性の面で疑問に思っていました」

また、ヒールの着用強制についてはこう述べていた。

「ニューヨークまでのフライトは13時間に及びます。 フライト中の休憩時間にパンプスを脱ぐと、足がパンパンにむくんでいるので、休憩が終わっても靴に足が入らず、無理やり履いて仕事に戻っていました」

同僚には、外反母趾に苦しむ人もおり、その人も規定に従いパンプスを着用していたが、普通に売っているパンプスが履けないため、オーダーメイドしていたという。

他にもチェックイン業務など地上職で働いていた20代女性は、「空港でチェックインカウンターから搭乗口まで一日中走り回って1日10キロをヒールで歩き、足や背中が痛んだ」と話していた

スニーカー導入の動きも

時事通信

ZIPAIR Tokyoが発表したスニーカーを導入した制服

一方で、変化も生まれている。

2020年の就航を目指すJAL傘下のLCC「ZIPAIR Tokyo(ジップエア・トーキョー)」は4月に新しい制服を発表し、動きやすさや安全性を重視して、客室乗務員や地上職員、操縦士のいずれもスニーカーを着用することを公表していた。

JAL広報は6月、ZIPAIR Tokyoのスニーカー導入や「#Kutoo」の動きを受け、規定の改定を検討しているか、というBuzzFeed Newsの問いに対して「社会からの要請や職場の声を踏まえ、制服改定時に関わらず、常に様々な検討を行なっています」と回答していた。


Contact Sumireko Tomita at sumireko.tomita@buzzfeed.com.

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