7月21日に実施される参議院議員選挙。
投票に行ったら代金が割引になる「選挙割」が広まりを見せる中、若者の選挙率アップを狙い、タピオカ販売の「タピスタ」がキャンペーンを始めました。
21日の投票日当日、投票所でもらえる投票済証明書を提示すると、なんとタピオカドリンク全品が「半額」で購入できるようです。タピスタの代表に話を聞きました。
タピスタの中野正幾・代表は、キャンペーンについて「タピオカの選挙割キャンペーンをやることで、若い人が選挙に行って、社会について考えるきっかけになれば」と話します。
「私自身もそうだったんですが、若い時はなかなか選挙に関心が向かないと思います。若い人たちは日本の未来を担う人たちです。日本の未来を自分たちで考えて作って行ってもらうきっかけになれば」
中野さんは「タピオカは原価率が低いと思われていますが、牛乳やオペレーションコストを考えると、半額だと赤字になります」と、覚悟を語りました。
一方で「タピオカ屋として何か社会貢献できればと思っていたので、キャンペーン実施を決めました。タピオカの選挙割は初めてだと思うので、これをきっかけに全国に広まると良いと思います」と話します。
投票済証明書は発行していない自治体もあるため、例えば投票所の前にある看板など「選挙に行ったことがわかる写真」でも割引対象になるようです。
「今日はちょっとタピスタを飲みながら政治の話でもしてみませんか」
タピスタは、Twitterでこのように若い世代に向けて、政治ついて話し、選挙に行こうと呼びかけています。
タピスタは、東京では代官山、御茶ノ水、下高井戸、立川、渋谷、池袋に展開し、他にも静岡にも店舗があり、選挙の前日の7月20日に大阪府のくずはモールに新しい店舗が開店します。
選挙割キャンペーンは全ての店舗で行われます。
Twitterでタピスタは、日常生活と選挙や政治の関連性も若い世代に問いかけています。
「選挙とタピオカ。関係なさそうで、すごく関係してる。ほら例えば『消費税』だって」
「おいしいタピオカが飲める『平和』も『当たり前』ではないのかも」
「タピオカの一粒の重みと、あなたが持つ一票の重みはどちらも大事」
30%代に留まる20代の投票率
総務省によると、18歳選挙権が初めて適用された2016年の参院選では、全有権者の平均投票率が54.7%だった中で、20〜24歳は33.21%、25〜29歳は37.91%と、20代は30%代に留まりました。18〜19歳の投票率は46.78%でした。
低い若者の投票率をあげようと、人気ラーメン専門店「一風堂」でも、投票済証明書の提示で、替玉か玉子が無料となる選挙割を始めるなど、全国で様々な取り組みが行われています。