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つらくて、どうしても学校に行きたくない時どうしてた? 寄せられた声

夏休み明け、学校に行きたくないなと思っているあなたへ。昔、同じ経験をした人たちに、「学校に行きたくない時、どうしてた?」と聞いてみました。寄せられた声を紹介します。<前編>

「夏休み明け、学校に行きたくないなと思っている皆さんへ」ーー。

BuzzFeedの読者に「つらくてどうしても学校に行きたくない時、どうしてた?」と聞くと、同じ経験をした読者から、多くのメッセージが寄せられました。

寄せられた声を2本の記事に分けて紹介します。

「勇気を出して母に言った」「相談窓口を頼っても」

私は中学でいじめらていたとき、勇気を出して母に、学校に行きたくないと言いました。すると、行かなくていいよとあっさり言われ、おどろきました。

私にとっては家族が理解してくれる存在でしたが、もし親に学校に行きなさいと言われたら、相談窓口などを頼ってもいいと思います。(ぽん、34歳、自営業、ノンバイナリー)

「図書館登校」が心の拠り所に

私の学校には、教室に入りたくない子向けの自習室が図書棟に設けられていました。保健室登校ならぬ図書館登校です。

「学校に行きたくない」という気持ちの根源が、私の場合は「教室に入りたくない」でした。私を含めそういう子や、学校に行けるけど教室はイヤという子たちは、そこで勉強ができました。

長期的に利用する事はあまり称賛されませんでしたが、心の拠り所になる良い場所でした。(ひなこ、20歳、大学生、女性)

夏休み明けから学校に行けなくなった。「学校が全てじゃない」母の言葉

私は、小5と中2の夏休み明けから、学校に行けなくなりました。特に思い当たる原因がないのに、なぜか学校に行こうとすると具合が悪くなるのです。

最初は仮病だと思われ、なぜ学校に行かないのか、いじめられてるのか?と親からも質問責めに合いました。でも、自分でもわからないのです。

自己嫌悪が強くなり、余計に部屋に閉じこもる日々。午前中は学校に行かされるのでは?と布団に潜り、午後になってようやく起きる、昼夜逆転の日々でした。

そんな辛い日が1ヶ月ほど続いたある日、母から「行きたくなければ行かなくていい。ただ、自分だけの世界に閉じ籠らないで。学校だけが全てじゃない」と言われました。

なんだか全身から力がぬけていくのを感じました。いつも自分を責め、自信をなくしていましたが、母のその言葉でとても救われました。

いまがつらくても、世界が広がれば同じ経験や感情を持った人たちと出会える。生きてさえいれば居場所はある。

学校に行きたくない、つらいと思う子たちには、無理して学校に縛られないで、世界は広い事を知ってほしいと思います。(まり、45歳、自営業、女性)

「キツいなかで生きてるだけですごいんだよ」

自分もいじめられてきたから、新学期が死にたくなるくらい嫌だった。そんな時、図書館や大きめの書店が、居場所になっていました。

町なかにいるよりは怖い目にあったりしにくいし、まだコロナの第7波で大変な所も多いけれど、密にならず、人とあまり話さないという意味では少し安心です。

学生のみんなからすると、大人はツンとしいて、強くてえらそうに見えるかもしれないけれど、ほとんどの大人も昔は「いじめられっこ」だったんだよ。

だから君も、全然情けなくも恥ずかしくもなしし、かっこわるくもない。そんなキツいなかで生きてるだけですごいんだよ。

大人は、逃げても生きられる道を、頑張って作ろうとしている。それに逃げても見つけてくれる人は必ずいるから。新学期前だから直球でつたえたい。

ムリなら逃げろ。絶対に死ぬな。逃げろ、逃げていい。死ぬな、絶対に!(鈴蘭、32歳、農業、戸籍は女性)

学校に行きたくない。それは「逃げ」ではない

私自身、中学3年間不登校でした。小学生の時から学校は苦手だったのですが、
両親が厳しかったこともあり無理をして登校していました。

いじめられていたわけでもなく、何か嫌になる出来事があったわけでもなく、今思えば学校という組織が苦手だったのだと思います。

無理をして通っていたので、夏休み明けなどの長期休みの最終日になると、必ず泣いて両親を困らせていました。

出席日数も足りなくて、高校は通信制か定時制に行くことしかできず、私は通学でも在宅でも卒業資格を取ることができる学校を選びました。どうせ登校できるはずがないと諦めていたからです。

でも、登校できるようになりました。その高校は何時に登校し何時に下校する決まりがなく、学校に滞在する時間も決まりがありません。気づけば、毎日通っていました。

あんなに学校が苦手で、高校生活でさえ諦めていた私が、3年間で高校を卒業することができました。そして、今でも親交のある友達ができたり私生活にも光が差しました。

私が変わったわけではなく、きっと全日制の高校だったら不登校のままだったと思います。今思えば、その学校の形がぴったりだったのだと思います。

その出来事を境に、私は不登校は悪いことではなく、その場所がその人に合っていないだけと捉えるようになりました。

人が嫌いな食べ物があるように嫌いな場所もあります。合わない場所だってあります。

学校に行きたくない。それは逃げなんかではなく、ただ自分の居場所を見つけている途中なだけ。学校だけがあなたの居場所では無いと思います。少なくとも私はそうでした。

あの時の自分に会えるなら、逃げてもいいよ、と伝えたいです。

そして、わかってくれる大人はいます。解決策を一緒に探してくれる大人もいます。命だけは大事にしてください。(えいと、23歳、バイト、その他)


「バズおぴ」には、子どもが不登校を経験したという保護者からのメッセージも寄せられました。

悩みを抱える児童生徒、または保護者に向けられた声を紹介します。

娘は通信制高校に転校「たくさんの選択肢がある」

夏休み明け、学校に行きたくないと思っている皆さんへ。

私には3人の娘がいます。長女は高校生の時、微熱と倦怠感が続き、一時学校をお休みしていました。しかし、目指していた職業があり、どうしても大学受験をしたいという気持ちが強く、立ち直りました。

三女は友達関係に苦労し、高校は全日制の学校から、通信に転校しました。今は夢に向かって前進しています。

きっと学校に行きたくないと親に打ち明けられず一人で、抱えてしまってる方もいることでしょう。是非、親御さんに相談してみて下さい。

転校はとても勇気がいります。私も当時は、なんで学校行かないの?と娘を責めていたと思います。自分自身もかなりのストレスを感じていました。

でもずっと家で、寝ている娘を見ていると、これでは在学している意味がないなと思い、公立の通信の高校を探しました。

是非、他にもたくさんの選択肢があるってことを知ってください。そこからたくさん、道が開けると思います。(めいめい、50歳、会社員、女性)

「一番大切なのは、子供の生命と尊厳を守ること」

私は40年以上前、登校拒否で2年間、小学校へ怖くて行けませんでした。理由は、担任による体罰と暴言がつづき、いじめに発展したからでした。

私の子どもも、担任や教員からのハラスメントが原因で小学5年生の2学期から学校に行けなくなり、今は通信制高校に通っています。

保護者の方へ。学校が辛いと、あなたの子が話したら、とにかく受け入れてください。学習の遅れや世間体などを心配するかもしれません。しかし一番大切なのは、子供の生命と尊厳を守ることだと思います。

心や身体が不調になっているのに、無理矢理学習の遅れを取り戻すために勉強を強いるのも、お子さんにとってよくありません。先ずは、おうちが安全地帯であることを優先してほしいと思います。

子どもが安心して生きる場所、成長する場所にしてほしいです。不登校を理解出来なくて、保護者の方もお辛いかもしれませんが、お子さんは、親御さんが悩むよりも、もっともっと悩み、意を決して不登校を選択しています。

不登校に関する情報は、文科省や厚労省のホームページにもありますし、今は様々な不登校支援をしている民間団体、沢山の書籍もあります。(大竹宏美・53歳・自営業/大学生)


【電話相談・LINE相談】

電話・LINEなどSNSでの相談一覧(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/

子どものSOS相談窓口(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm

全国の相談窓口一覧(いのち支える自殺対策推進センター)
https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php

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