「あんたは宝箱」認知症のおじいさんが妊婦に伝えた言葉に涙が止まらない

    介護施設に勤めていた女性。妊娠しており大きなお腹で働いていると、認知症の男性にいつもかけられた心温まる言葉があるといいます。

    高齢者用の介護施設に勤めていたある女性。妊娠中だった当時、施設に入居していた認知症の男性に「そのお腹どうしたんだ?」と繰り返し聞かれ、毎回言われていた「温かい言葉」があるといいます。

    女性がその話をTwitterに投稿すると、ツイートは4万9千リツイート以上、21万以上のいいねがつきました。

    施設に入居していた90歳を超える男性は、自分が同じ質問をしたことを忘れて毎日10回ほど、女性の大きなお腹について女性にたずねていました。

    その度に女性が「妊娠中です」と優しく返すと、男性は女性に対し、毎回こう話したといいます。

    「そうか宝物が入っとるのか。あんたは今、宝箱なんだな。大事にせいよ」

    女性はBuzzFeed Newsに対しこう語ります。

    「自分にとってお腹の子は何よりも大切な存在でありましたが、身内以外の方に、まだ生まれてない命を『宝物』と言っていただいた事がとても嬉しかった」

    「子供を育んでいた体を『宝箱』と表現していただいてちょっぴり誇らしい気持ちになりました」


    認知症を患っている男性は、毎回そのようなやり取りも忘れ、日に日に大きくなっていく女性のお腹を見ては、毎回同じ質問をして、喜び、温かい言葉をかけてくれたといいます。

    現在はその当時お腹にいた娘さんも、2歳になったそう。

    娘さんにも「ママの職場のおじいちゃんがね、お腹にいたあなたの事、宝物って言ってたよ」と、たまに話すそうです。

    昔、職場のじいさまが、妊娠中の私に日に10回くらい「そのお腹どうしたんだ?」と聞いてきた。認知症だったからね。 その都度妊娠中です、と答えると「そうか宝物が入っとるのか。あんたは今宝箱なんだな。大事にせいよ」とやっぱり日に10回言われた。 もうすぐ一周忌。

    @myua_myua47

    女性が投稿したツイートの最後の一文は「もうすぐ一周忌」。

    男性からかけられた温かい言葉ややり取りを思い出し、女性は話します。

    認知症でごはんを食べたことも忘れてしまうなど、頑固な性格で大変だったけど「大好きでした」。

    (サムネイル:Getty image)