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「怖すぎる…」「軽視してる人に見てほしい」呼吸に苦しむ女性…コロナ予防呼びかける豪政府CMに賛否

新型コロナウイルスの感染が広がるオーストラリア。政府が感染予防を呼びかけるためにつくったCMが、波紋を呼んでいます。

鼻にチューブをつけ、呼吸困難に苦しむ若い女性ーー。

オーストラリア政府が、新型コロナウイルスの感染予防などを呼びかけるためにつくったCMが波紋を呼んでいる。

YouTubeでも7月12日に公開されたこのCMでは、新型コロナに感染し、病院で苦しむ女性の姿が描かれている。

CMでは15秒弱、女性が肩を上下させながら呼吸に苦しむ様子のあとに「新型コロナは誰にでも影響を与えうる」「ステイホーム。検査をして、ワクチンを予約しよう」とメッセージが映し出される。

公開後、オーストラリア国内では「生々しすぎる」「削除を」と批判が相次いでいる。

CMはオーストラリア国内だけでなく、各国でも話題になり、YouTubeで16万回再生された。SNSでも、様々な言語で動画がシェアされている。

Twitterでは日本語でも「訴求力がある」「怖すぎる」「コロナを軽視している人たちに見てほしい」と様々な意見が投稿された。

恐怖を煽るようなCMについて、ポール・ケリー首席医務官は会見で「メッセージは明確」「かなりグラフィック(生々しい)だが、それを意図している」と説明している。

YouTubeでこの動画を見る

youtube.com

公開されたCM

CMでは若い女性を起用し、若年層を意識。ワクチン接種も呼びかけている。

しかし、オーストラリアでは、まだ若年層が広くワクチン予約をできる状態にないため、その点についても批判が集まっているという。

現在オーストラリアでは、ロックダウンも導入し、感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の拡大を抑制しようとしている。