「こんな時だからこそ」、沈んだ気持ちを「夢」で明るく照らしたいーー。
4月1日のエイプリルフール、本来なら「嘘」をつく日に、多くの企業や人が「夢」を語った。

これは、プレスリリース配信のPR TIMESが「今年からはエイプリルフールを『嘘』ではなく『夢』を発信する日に」と、始めた企画「AprilDream」だ。
2015年から毎年、エイプリルフールに同社は、工夫を凝らしたおもしろおかしい各社の「嘘」をプレスリリースで配信するという企画をしていた。
しかし今年からは、4月1日を「夢をリリースする日」とした。
今回は、普段から同社のリリースサービスを利用する約200社が参加。個人も自分の夢を空の写真と組み合わせ #AprilDreamのハッシュタグを付けてSNSで発信している。
発信された夢は、様々だ。
「月面でワイン造りを」

「東京湾の海水を透明に」

「レジ袋ゼロを実現」

「納豆を世界の食卓に」

「夢を言葉にする」大切さ
#AprilDream(エイプリルドリーム)の企画を担当した、PR TIMES、コミュニケーションプランニング本部の根本智帆さんはBuzzFeed Newsの取材に、こう語る。
「嘘だと思われるような夢で、今は(実現が)無理かもしれなくても、まず言葉にすることが重要。公言しているうちに現実味を増してくるということがあると思います」
また、同じく同プロジェクトを担当した営業本部の杉本秋さんは「夢を発信するというのは、行動する第一歩目だと思います」と話す。
「誰かを何かをやりたいという気持ちや夢を聞くだけで、ワクワクするし、人を前向きにさせますよね。誰かが前向きに頑張っている、その隣にいることで、自分も前向きになって色々行動を起こせるようになると思います」(杉本さん)
世界的に「1年に1日だけ嘘をつくことが許される日」となっているエイプリルフールだが、フェイクニュースなども横行する時代だけに、PR TIMES発で「これから数年かけて、エイプリルフールには夢を語るという文化を広めていきたい」という。
空の写真 ✖️ 自分の夢

April Dreamでは、企業が夢のプレスリリースを配信するだけでなく、個人も自分の夢を発信することができる。
4月1日限定で、April Dreamの特設サイトでは、空の写真と自分の夢を重ねて画像を作る「夢ジェネレーター」を公開している。
「こんなタイミングだからこそ、夢を」
現在、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、様々なイベントが中止・延期になり、小売業や飲食店でも売り上げが大幅に低下している企業も多くある。
そんな状況だが、根本さんは「『こんなタイミングだからこそ、夢を発信していきたい』といって多くの企業が賛同してプロジェクトに参加してくださいました」と言う。
そして、こう語った。
「新型コロナウイルスの混乱で、社会的にも沈んでいて見通しがつかない状況で、どうしても不安になりやすくなると思いますが、未来は続いていくと思います」
「人によっては時間ができる人もいるのかとも思いますので、4月1日にこれから自分のやりたいことや、『自分の仕事がこんなことにつながったらいいな』とかを想像していただいて、夢として発信して頂けれたらなと思います。またその夢が、他の誰かのエネルギーとか希望になることもあると思います」
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