私の親は、性労働者でした。

1. うちの母は、路上や店で働いてたわけではありませんが、食べ物やお金がないとき、必要に応じて男性と関係を持っていました。

2. 70年代から80年代にかけて、僕の母はAV女優をしていました。
母の仕事は町中の人が知っていましたが、子どものときその話はタブーでした。
僕やきょうだいがいじめにあわないよう、父がしっかりガードしてくれました。そのおかげか、実際いじめはなかったです。
3. 祖母の話です。若い頃、祖母はとても苦労したそうです。

4. セックスワーカーの息子なので、いろいろ見て育ってきました。特に覚えているのは、ドラッグの取引場所のような倉庫に置き去りにされたこと。

5. 今はもう、母は性労働をしていませんし、母が過去にしていたことは僕には関係ないと思っています。
僕がジャッジすることではないと思います。どうであれ、母のことが大好きだから。
6. 母は、今も昔もずっと性産業に従事しています。現在、私は18歳なので、ショックを受けることはありませんが、恥ずかしいとは思います。
母親似の自分の顔が嫌いです。母と縁をきっても、この町にいるかぎり、母を知る人には一瞬で親子だとバレてしまいます。
タトゥーアーティストの彼がいますが、彼のショップには母の元顧客が来ることもあって、小さい時にその人たちからお小遣いをもらったことを思い出します。
母の影からは逃げられない、そんな気がしています。
7. シングルマザーとして、母は僕ら2人の息子を育てるためにやれることをやっただけだと思っています。別に恥ずかしいことではありません。

8. 母がセックスワーカーでした。正直、僕はまったく気づいてませんでした。

9. 子どもの頃は、母が家にいないこと、家族の時間がないことに不満を持っていましたが、今ならそれもわかります。
衣食住はもちろん、ゲームや人気のおもちゃがなぜ買えたのか。学校も出ておらず、キャリアもなかった母がどうやって生活を支えていたのか。僕たち子どものために何をしていたのか。
今では、母も歳をとり、兄から経済的な援助を受けつつ、彼氏と楽しく暮らしています。
母の顔を見ると満足そうで、やっと望んだ暮らしができているんだなと思います。
10. 「お前の母親とやったぞ」と言われたら「知ってるよ、アホ。おかげで大学行けてるよ」って言い返す日々でした。
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:soko / 編集:BuzzFeed Japan