今年、ディズニーの実写版映画『アラジン』が大ヒットした。興行収入は世界で累計10億ドルを超えた。

だが主役をつとめたメナ・マスードが、『アラジン』出演後、次の仕事を得るのに苦労していることをニュースサイト、デイリー・ビーストのインタビューで率直に語り、注目を集めている。

「この件について黙ってるのに疲れてきたので言いますけど、『アラジン』のような作品に出たからといって、必ずしもお花畑のような人生になるわけじゃないということを知ってもらえたら良い」

これだけのヒット作に出たのだからかなり稼いだだろうし、俳優として成功をつかんだはずだ――多くの人が自分をそう見ているとマスードは言う。
「大金を稼いだんだろう、出演のオファーが次々に入ってきてるんだろう、と。でもそんなことはまったくありません」
「『アラジン』の公開以降、一度もオーディションを受けられていないんです」と告白。

「そう、『アラジン』は10億ドルの大ヒットになりました。で、僕はせめてオーディションくらい受けさせてもらえないの?という感じです」

初めてヒット作に出演した実績ができても、ハリウッドはやはりチャンスを与えることには消極的だ、とマスードは語る。
「別に、『バットマン』に出てほしいと言われたいわけじゃないんです。ただ、オーディションくらい受けさせてもらえませんか、チャンスはもらえませんか、と。みんなが思ってる状況とは違うんです」
『アラジン』のヒットで成功への道が開かれるのではという期待もあったが、これも改めざるを得なかったそうだ。
「『アラジン』のあと、自分の出演作が世に出ることへの期待や、それが今後のキャリアにどうつながるかに対する期待というものは、引っ込めざるを得ませんでした。
というのも、『アラジン』のときは『アラジンが公開されますが、本作品は今後のキャリアにどう影響すると思われますか』みたいな質問をされました。でも実際のところ、何も大きな変化はないのが現実なんです」
「この先、次の作品で僕は見いだしてもらえるのか、どう状況が変わっていくのか、まったく見当がつきません。今後どうなっていくのか、自分にはわからないんです」

この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan