デルタ航空は19日、乗客が「精神的な支え」として機内に持ち込む動物を、今後、厳しく取り締まると発表した。これまでこういった規制がなかった為、機内に持ち込まれた動物に関する問題が84％も増加するという事態に陥っていた。
デルタのプレスリリースよれば、これらの問題を解決するため、ペットの持ち込みには、今後、事前の書類提出が義務付けられることとなった。
Just finished my root canal and had to check that the emotional support rooster next to my husband on the plane was… https://t.co/5MYKOfpGY7
歯の治療が終わった。で、今飛行機なんだけど、夫の横にペットの雄鶏がいるのは幻？いや、本物みたい……
これまではペット持ち込みの条件が明確に規定されていなかったため、手続きのシステムが乱用されることもあり、ペット持ち込みのない乗客、また、正当な理由で介護動物を必要とする乗客に被害が及んでいた。
「新しいペット持ち込み条件は、デルタの最優先事項である乗客、客室乗務員、訓練を受けた介護動物の安全を確かなものにし、退役傷病軍人など、介護動物との搭乗が正規に認められた乗客の権利を保障するものです」とデルタ社。
機内での犬の排尿、排便、乗客への威嚇、噛みつきなど、動物による被害は2016年から実に84％も増加しており、安全性が大きな問題となっていた。
「動物が機内で起こす深刻な問題が増えたのは、搭乗させる際、動物が健康であるかどうか、躾がきちんとされているかどうかを適正に審査する条件がなかったためだと、我々は考えています。そのせいで、アメリカ国内での安全な空の旅をご提供することができなくなっていました」と、セキュリティー統括責任者のジョン・ラフター氏は語る。
ペットを「精神的な支え」として機内持ち込み手続きをするのは、その種類が何であれ、かなり簡単である。グーグルで検索すれば、ペットとの空の旅の「簡単な手引き」を教えてくれるサイトは数多く見つかる。
これまで機内に搭乗したペットは、「七面鳥、フクロウモモンガ(フクロウネズミ)、蛇、蜘蛛、その他の動物」とデルタ社。2016年にネットで大人気になったアヒルのダニエルのようなペットもいる。
Here is Daniel The Emotional Support Duck in all his red-shoed glory.
こちらがペットのダニエル。赤い靴をはいてご満悦。
ペットの持ち主は、現在、条件となっているメンタルヘルス専門家の書面と予防接種の証明書に加え、今後は、ペットの素行と訓練が記されたサイン入りの書面の提出が求められる。
@OC @RichieFirth @TheNewsAtGlenn does this trump the emotional support pig?
今日乗った飛行機に、誰かがアップルって名前の馬を「精神的な支えとなる」ペットとして持ち込んでた。
これはペットの豚に勝てるかな？
ソーシャルメディア上では、多くの人が喜びの声を上げている。
shout out to the person who took an emotional support spider on a plan. also fuck you. https://t.co/YTHubGUfA2
機内にペットの蜘蛛を持ち込んでいた人に怒鳴っちゃった。ホント、くたばれ
潮時でしょうと彼らは言う。
Good for you delta! REAL service animals don’t “wander the cabin” or bite other passengers!!?? Unreal. Take you fak… https://t.co/QXcmCJzopO
デルタ、よくやった！ 本物の介護動物なら客室をうろついたり、乗客を噛んだりしない。これはニセモノ。人の足首を噛むようなニセモノの「精神的な支え」は機内に持ち込まないで。他の乗客のようにちゃんと黙って座ってな。
ペットの新しい搭乗条件は、3月から適用される。
Forgot to tweet this... There was an emotional support pig on my flight. We have officially entered an episode of… https://t.co/0nGv4KcBwS
忘れてた、これツイートしなきゃ。今日、飛行機のなかにペットの豚がいた。どうやら完全にSFの世界に入りこんだらしい。
この記事は英語から翻訳されました。翻訳：岡嵜郁奈 ／ 編集：BuzzFeed Japan