米カリフォルニア州バレーホ市で、市の計画委員のクリス・プラッツァー氏が、ビデオ会議中の行動が原因で辞任に追い込まれた。
同氏は、オンライン会議システム「Zoom」を使っての会議中に、猫を放り投げたりしたという。
また市の職員によると、プラッツァー氏は酒に酔っており、会議中に不適切な発言もしたという。

この事態が起きたのは、4月20日のことだ。新型コロナウイルスの影響による市の外出自粛要請を受け、Zoom上で会議が開かれた。
会議中、議題へのコメントを求められたプラッツァー氏が「ええ、私が何かコメントをしてもよろしいのであれば」と語ると、その背後で猫が大きな声で鳴いた。
「はい、もちろん大丈夫です。いまはコメントを頂く場面なので」。委員長が言った時、再び猫の鳴き声が聞こえた。
「では最初に、私の猫をご紹介させてください」と言うと、プラッツァー氏はカメラに向けて猫を見せ、そのまま猫を斜め前に放り出した。その後、ドスンという音が聞こえた。
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問題の会議がこちら。開始17秒あたりから猫を紹介している。
プラッツァー氏は地元紙へのメールで自らの行動を謝罪し、委員を辞任する考えを示した。
「オンライン会議での私の態度は、委員としてはふさわしくないものでした。また迷惑をかけてしまったことについて、お詫び申し上げます」
「これまでは委員の一員として、誇りを持って仕事をしていました。信用を失ってしまった今、委員として戻ってくることもありません」
今後、議会ではプラッツァー氏の解任について正式に協議する。
BuzzFeed Newsはプラッツァー氏と市の職員に対してコメントを求めたが、返答はなかった。
バレーホ市の記録によると、プラッツァー氏が会議中に飲酒をする場面も目撃されている。
会議終了後も中継は終了していなかった。そのため何人かの職員は、会議終了後にプラッツァー氏による不適切な発言を耳にしたそうだ。
BuzzFeed Newsが確認した動画では、プラッツァー氏はこのような発言をしていた。
「ばかげてる。これからお前をばかな奴って呼ぶからな、クソ野郎ども」
バレーホ市長のボブ・サンパヤン氏は地元紙に対し、プラッツァー氏の一連の態度を問題視していると話した。また、市の信頼が損なわれる可能性についても言及した。
「もしデベロッパーたちがこの会議を見ていたとしたら、どうなってしまうのでしょうか。確実に、バレーホ市を心配するでしょう」
この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:吉谷麟