トランプ大統領、『パラサイト 半地下の家族』を批判。「作品賞が韓国の映画だなんて」

    「作品賞が韓国の映画だなんて、一体どうなっている?」「『風と共に去りぬ』にしよう」と支持者集会で聴衆に語った。

    Jim Watson / Getty Images

    今年のアカデミー賞授賞式で、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が非英語映画として初めて、作品賞を受賞する快挙を達成した。

    作品賞の他にも、国際長編映画賞、監督賞、脚本賞も受賞している。映画ファンや批評家、セレブリティたちの間でも高評価を得た。

    しかし、米トランプ大統領はこの結果に不満があるようだ。

    「ところで、今年のアカデミー賞の悪さときたら…見たか?作品賞が韓国の映画だなんて、一体どうなっている?」と、20日に行われたコロラド州での支持者集会で語った。

    「韓国とは貿易問題を十分に抱えているのに、今年最高の映画だという賞まで与えるのか?そんなに良いのか?私には理解できない」

    Trump goes off on the Oscars for giving Best Picture to Parasite because it's a South Korean movie

    「アカデミー賞作品賞が『パラサイト 半地下の家族』になったことに、トランプが腹を立てている。なぜならそれが韓国映画だから」

    「『風と共に去りぬ』にしよう。『風と共に去りぬ』を返してくれないか」

    1940年の作品賞受賞作に触れながら、トランプ大統領はスピーチを続けた。

    また、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で助演男優賞を受賞したブラッド・ピット氏についても、ファンだったことは一度もない、と言及した。

    アカデミー賞授賞式の前、トランプ大統領の弾劾裁判では、ジョン・ボルトン元大統領補佐官の証言が拒否された。ブラッド・ピット氏は受賞スピーチで、この出来事を冗談まじりに批判していた。

    「僕の持ち時間は45秒しかないらしいけど、これはジョン・ボルトンの持ち時間よりも45秒長いことになるね」とスピーチの冒頭に語り、「クエンティン(・タランティーノ監督)はまさにこれについての映画を作っているんだ。最終的に、大人たちは正しいことをするってね」と続けた。

    アカデミー賞の選考を行う映画芸術科学アカデミーは、トランプ大統領の発言に対するコメントを発表していない。『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督からも反応はない。

    しかし配給会社のNeonは即座に、トランプ大統領は字幕が読めないと皮肉まじりにツイートした。

    Understandable, he can't read. #Parasite #BestPicture #Bong2020 https://t.co/lNqGJkUrDP

    「理解できる。彼は字が読めないから」

    同作がゴールデングローブ賞で外国語映画賞を受賞した時、「字幕というわずか1インチの壁を超えさえすれば、たくさんの素晴らしい映画に出会うことができる」と語ったポン・ジュノ監督。英語圏の映画ファンに、間口を広げるよう訴えていた。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子