父と息子が「フォトショップの練習」で作ったユニークな名画コラに注目

    ダリや葛飾北斎の名画に、救命ボートやヘリをさりげなーく入れちゃいます。

    Courtesy of Andy Doe

    ヘンリーくん(左)と父親のアンディ・ドウさん

    イギリス人親子が始めたあるプロジェクトが、Twitterで話題になっている。10歳の息子からフォトショップの使い方を教えてほしいと言われた父親が、わが子と一緒に東西の名画に救助船や救助ヘリを加工して入れ込み、投稿したところ、そのユニークな作品が注目を集めたのだ。

    1月半ば、アンディ・ドウさんは息子のヘンリーくんからフォトショップの手ほどきを頼まれた。ヘンリーくんはアートを創作したり、ボートに乗ったりするのが好きな男の子だ。ふたりは家でフォトショップ講座を開催。有名な絵画を題材に、駆けつけるレスキュー隊の画像を足していった。

    その週末、アンディさんが作品のいくつかを軽い気持ちでTwitterに投稿したところ、みるみるうちに拡散。5万件を超える「いいね」がついた。

    This week, my firstborn asked me to teach him photoshop, which means we now have a lot of famous paintings with search and rescue vehicles added to them.

    「今週、うちの息子にフォトショップを教えてと頼まれた結果、救命ボートやヘリが足された有名な絵がたくさんできた」

    「サメがいるぞ!」

    There was never any reason to do this, and yet here we are.

    「これはまったくやる必要なかったけど、ここにも」

    アンディさんは王立救命艇協会(Royal National Lifeboat Institution)の救命ボランティアとして活動しており、イングランド南部の町ヘイスティングズにある救命ボート基地に所属する。メール取材に答えてくれたアンディさんによると、ふたりが絵に救命ボートを加えてみようと思いついたのは、自身が海での捜索救助活動をしていることに加え、「有名な絵には、人が海で危険にさらされている場面がとても多い」からだという。

    「最初はおもしろ半分でした。Twitterに載せたのも、救命ボランティアの仲間が何人か見るかなと思ったからというだけでした。かなりマイナーなネタだと思ったのですが、あっという間にこうなって、救命ボートが好きな人は意外とたくさんいるんだなとわかりました」

    するとすぐに、友人はもとより知らない人からも、「この絵にも救助隊を」と出動依頼が入るようになった。

    A request from @mcelhearn. This is clearly a hazardous situation. A hatch cover with a sail is no substitute for a properly equipped and regularly serviced liferaft.

    「@mcelhearnさんからの要請。見るからに危険な状況です。ハッチカバーに帆を張ったいかだでは、手入れされて装備の整った救命ボートの代わりとはいかない」

    @bushtick @Hastings_CRT @Heimi_Henderson @mcelhearn @mirabilia7 @zenlan @dougscripts @andreasheierroe @TenbyRNLI A lot of requests for Christina's World, too. I don't think a lifeboat is going to be much help here. Seems more like a job for @airambulancekss.

    「『クリスティーナの世界』もご依頼が多かった絵。ここだと救命ボートは役に立たないと思うので、@airambulancekss(救急ヘリ)の出番でしょう」

    「自分の子どもに関することを何かネットに上げるのにはいつもやや神経質になるのですが、今回の反応は圧倒的に好意的なものばかりでした。例外は何人かのクライアントから、これくらい注目されるコンテンツをなぜウチのために作ってもらえないのかと言われたくらいでしょうか」。アンディさんは大学の講師として講義をしているほか、デジタルマーケティングのコンサルタントでもある。本業では、クラシック音楽のアルバムデザインなどを手がける際にフォトショップを使っている。

    「一緒にやるのにとてもいいプロジェクトでしたし、僕と息子の趣味を結びつけられて楽しかったですね」

    A request from @bushtick and @Hastings_CRT. Volunteer coastguard teams undertake cliff and shore rescues. Their truck will need a bit of work to get through its next MOT though.

    「@bushtickさんと@Hastings_CRTさんからの要請。沿岸警備隊ボランティアは海岸や断崖でのレスキュー活動を担当します。この車が次の車検を通るにはちょっと修理が必要かも」

    ヘンリーくんにお気に入りを聞いてみると、一番はじめにやったウィリアム・ターナーの「Wreck Off Hastings(ヘイスティングズ沖の難破船)」かな、という(下のツイート)。ここに描かれた海は、父親のアンディさんが実際にボランティア仲間と救助活動をしているエリアだからだ。

    Furthermore, @rnliEastbourne are way outside their normal area of operations here.

    「@rnliEastbourne(注:ヘイスティングズから約25キロ西のイーストボーンにある救命ボート基地)チームはふだんの管轄区域をだいぶ離れて活動してるようです」

    「うちのバスルームには前からこの絵が貼ってあるんだけど、ぼくが作ったやつに替えてみたらママは気がつくかな」とヘンリーくん。

    こうして、10歳のヘンリーくんには新しい楽しみができた。今度はフォトショップで絵の中の有名な建物を入れ替えて遊んでみようかと思っているそうだ。

    「新しいツールの使い方とかテクニックを学ぶのにちょうどいいし、ぼくが大きくなって本物の救助隊に入れるようになるまでは、これでいろいろ遊んでみようかな」

    But if the sea is really just a sea of fog, there’s still help on its way.

    「海は海でもひたすら雲海、というときも、救助隊はやってくる」

    @bushtick @Hastings_CRT @Heimi_Henderson @mcelhearn @mirabilia7 @zenlan A request from @dougscripts, Washington Crossing the Delaware represents an exceptionally hazardous journey. Cold water kills, and every one of these people should be in drysuits and PFDs, but failing that, their best chance is air cover from the US Coastguard.

    「@dougscriptsさんからのご依頼、『デラウェア川を渡るワシントン』が描くのは非常に危険な旅路。冷たい川の水は命取りです。本来は潜水服か救命胴衣を身につけるべきですが、誰もつけてないので、アメリカ沿岸警備隊による上空からの救出を待つのが最善でしょう」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:石垣賀子 / 編集:BuzzFeed Japan