ビヨンセがバーチャル卒業式でスピーチ。人種差別や性差別について語る

    米歌手のビヨンセが、YouTubeのバーチャル卒業式「Dear Class of 2020」に登場。今年の卒業生に向けて、祝福の言葉と共に力強いメッセージを届けた。

    6月7日(現地時間)、YouTubeが2020年卒業生に向けてバーチャル卒業式「Dear Class of 2020」を開催した。

    影響力を持つリーダーやアーティスト、YouTuberなど、多くの著名人が参加し、卒業生やその家族、コミュニティーを祝福した。

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    新型コロナウイルスによって学校の授業が全てリモートで終了した後に開かれた。

    オバマ元大統領夫妻やBTS(防弾少年団)、レディー・ガガ、テイラー・スウィフトは出席した著名人のほんの一部。その中にはビヨンセもいた。

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    ビヨンセは、10分にわたりスピーチした。

    「世界的な危機、人種問題の広がり、そして丸腰のアフリカ系アメリカ人が理不尽に殺害されたことに世界中が憤りを表明している時代に、あなたたちは居合わせてしまった。それでもここまで頑張ってきた。あなたたちのことを本当に誇りに思います」

    「黒人の命は大切だ、と声を上げてくれてありがとう」

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    「ジョージ・フロイド、アマード・アーベリー、ブリオナ・テイラー、その他多くの人の殺害に、私たちは皆、心を痛めています。国全体で一丸となって、答えを見つけないといけません」

    「前向きな行動に向けて心を一つにすれば、変化の歯車は動き出すと分かりました。本当の変化が、今日祝われている卒業生の皆さんによって始まったのです」

    さらに、ビヨンセは音楽業界における性差別や人種差別など、自身の苦悩についても打ち明けた。

    一歩踏み出して、賭けに出ることがどれだけ難しいことか知っています。(中略)エンタメ業界はまだ根強い性差別があり、男性優位です。

    私は女性として、やるべきことをやる機会を与えられた女性のお手本がまだあまりいないと感じました。

    だから自分で、自分のレーベル・運営会社を立ち上げたり、MVを監督したり、ツアーを企画・運営したりしないといけませんでした。

    これらは全て「所有権を握ること」を意味します。業界のプロを集め、自分の作品を所有し、未来を自分のものにし、自分自身のストーリーを書き上げるのです。

    黒人女性が座れるテーブル席が少ないので、私は木を切り倒して自分自身のテーブルを作りました。そして、ここに座って!と最高な人たちを呼ぶことにしました

    「資格や才能は十分ある優れたアーティストや実業家の多くも、性別や人種を理由に、大手企業から相手にされませんでした」

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    「私の長年の音楽活動の主な目的の一つは、黒人の美しさを世界に表現し、私たちの歴史、奥深さ、そして黒人の命の価値を示すことでした」

    「私たちの優秀さをよく思わない人たちのために、これまで譲歩して隠してきた本当の姿を外に表すよう努力しました」

    「自分は人と違うと感じるみんなへ。もしも自分が『その他』と呼ばれるグループにいて、センターステージに立つ機会が無いならば、自分でステージを作ればいい。そしてそこで輝けばいいのです」

    「あなたのクィアネス(独特さ)は美しい。あなたの黒い肌も美しい。自分とは違う誰かへの想い、理解、そしてその人たちのために戦う姿勢、全てが美しい」

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    「これからも世界に出て、自分は自分であることをやめずに、今は自分の時代だと知らしめてください。世間にあなたの存在を見せつけてください」

    スピーチの全編(英語)はこちらから。

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    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:岡部春香