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「セクシュアリティは邪魔にならない」人気写真家がLGBTを撮り続ける理由

「LGBTだけを応援してるんじゃない。だってみんな同じだもん」

レディー・ガガ、ユーミン。そしてLGBTカップルも撮る男。

レスリー・キーさんはこれまで、レディー・ガガや浜崎あゆみ、松任谷由実など、多くの著名人のポートレイト写真を撮影してきた。世界的に有名な写真家としてのキャリアと並行して、LGBTを被写体とした撮影活動も続けている。

例えばOut in Japanでは、現時点で1000人ものLGBTのポートレイトを撮影している。また今年の東京レインボープライドでは、Letibeeが主催するLGBTカップルのブライダルフォト撮影イベント「SUPER LGBT WEDDING」に参加する。

レスリーさんは、LGBTに対する思いと情熱をBuzzFeed Newsに語った。


昔はゲイに対して、偏見を持っていた。

現在は自身をゲイだと自認しているレスリーさんだが、はじめから当事者としてLGBTコミュニティに関わってきたわけではないという。

――LGBTに関わりはじめたきっかけは?

いちばんのきっかけは、ニューヨークにいたこと。2001年から2005年までニューヨークにいたんですが、それまではアメリカもヨーロッパも行ったことないし、ゲイカルチャーも知らなかった。

アジアでは、ゲイといえばいわゆる「オカマ」のイメージで、男らしいゲイが存在するとは思わなかったんです。

ニューヨークではたくさんのクリエイターたちに出会ったんだけど、ニューヨークでは特にゲイが多かった。偶然なのか、ファッション業界ではそういう人が才能を発揮していたんです。

それで、LGBTに対する関心を持つようになって。そして、反省をしました。なぜなら、それまでは「オカマ」や「オネエ」の人に対しては違和感があった。嫌いじゃないですけど、たまに見るとちょっと怖いと思っていたんです。

そのイメージを変えて、人間はみな平等と教えてくれたのはニューヨークの街です。

東京に帰ってきて気がついたのは、アジアではなかなかカミングアウトできないってこと。「悪いことは何もしてないのに、何で言えないの?」って。

LGBTの企画に関わってきたのはここ数年かもしれませんけど、その前の段階として、私は人間はみんな平等というのを伝えたかった

――以前は自身をストレートだと思っていたんですね。

ちっちゃい頃から(男女を問わず)ただ人間が好き。でも、自分はストレートだと思うじゃないですか。だから自分も流れで彼女も作って、結婚して、生活してみたら、自分は仕事人間だからうまくいかないとわかって、すぐに離婚しました。

自分はニューヨークでダイバーシティを理解できたから、自分も男を好きになることができた。それは、自分もびっくりした。

LGBTを特別扱いしたいわけじゃない。でも今はしつこく撮り続ける

――LGBTを撮る意味とはなんでしょう?

ただ、彼らを普通に見てもらいたい。派手に・変に見ないでいい。この人たちは、あなたたちストレートカップルと全く同じ。何一つ違わない。それをどうやって伝えるかは、やっぱり、すごくシンプルで素直な写真を取っていこうと思った。

人間はそのままでも美しいものだから、そのままを受け入れて欲しい。ただそれだけが大きな願いです。特別にLGBTだけを応援してるんじゃない。だってみんな同じだもん。でもみんなが(LGBTを)理解できてないから、今はしばらく特別に表現しないといけないんです。

しつこくずっと撮り続けて、たくさんの展覧会やメディアで伝え続けたら、「しつこい」じゃなくて「普通」になる。最初はしつこくやればいい。しつこくというのは必ずしもネガティブな意味じゃなくて、アグレッシブに、ノンストップでってこと。

例えば、Out in Japanはもともと1000人じゃなくて、100人という話だった。だけど「100人なんてやっても多分意味ない、1000人やろうよ」って。ギャラがないから頑張ってスタジオや衣装を用意してもらったけど、アウトプットがちゃんとしてないと、やりがいがないから。

――日本のLGBTをとりまく環境の変化は感じますか?

90年代くらいから、テレビを通して、「オカマ」がキャラとして受け入れられた。例えばマツコ・デラックスさんもそう。誤解はあるかもしれないけど、ないよりはマシ。彼・彼女らがメジャーになることは良い一歩だと感じています。一つの希望でしょう。

最近は女優のジョディ・フォスターや歌手のリッキー・マーティンとか、有名人のLGBTもいっぱいいるじゃないですか。成功した人が世の中に堂々とカミングアウトしたということは、LGBTにとって励みになるはず。自分も頑張れば、世の中に認められるって思える。

あとはSNSもそう。調べたいことをすぐ調べられるし、当事者もそうじゃない人も、LGBTの世界の雰囲気を知ることができる。

――最後に、LGBTとして生きる若者に、メッセージをお願いします。

悩みはいろいろあると思うけど、やっぱりカミングアウトできなかったり、どうしたら不安なく生きていけるかってことだったりすると思う。

みんな美しく生まれていると思うから、世の中が自分のことをどう見るかよりも、自分が自分自身をどう見るかが大事。自分の夢を信じ続けて、走り続けて欲しい。周りがどう言おうと、あなたのセクシュアリティは邪魔にならない。

Just do it. Just be who you are. Just be who you want to be.

That is it. That is life.
(ひたすらやってみること。自分を見失わず、なりたい自分であること。大切なのはそれだけ。それが生きるということ。)

レスリーさんは5月7日、代々木公園で開催される東京レインボープライドにおいて、「SUPER LGBT WEDDING」と題して30組のLGBTカップルを撮影する。なお、今回撮影される写真の展覧会のため、現在クラウドファンディングが行われている



BuzzFeed Japanは、4月26日より5月9日まで「LGBTウィーク」として、LGBTに焦点をあてた記事やコンテンツを集中的に発信します。

13人に1人は、セクシャル・マイノリティ。これは株式会社電通が2015年、成人約70,000人を対象に調査した結果です。LGBTをはじめとする性の多様性は、そのまま社会の多様性へとつながります。私たちは今回の特集を通じて、多様性をポジティブにとらえる機会を提供したいと考えています。

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