カンニング最多だった2017年。 大学入試の不正は進化し続けている

    ドローンを使った不正対策も

    カンニングが過去10年で最多だった今年のセンター試験、その手段は…

    時事通信

    1月14・15日に行われた2017年の大学入試センター試験では、過去10年で最多の12人の不正行為が報告されました。

    愛知県ではスマートフォンに教科書の画像を保存し、問題冊子に隠しながら使用していたことが発覚。スマートフォンを使ったカンニング行為は2年連続で報告されています。

    これまでにも、センター試験を含めた大学入試は数々の不正対策を講じてきました。

    そろばん・電卓

    どちらもセンター試験での使用が禁止されていますが、今年は北海道で6人が電卓を使用し、不正とみなされました。それにしても、さすがににそろばんは隠して使えない気がしますが......。

    格言・和歌が印字された鉛筆

    センター試験では格言や和歌が刻印された鉛筆の使用使用禁止が明記されています。「合格」などはOKとのことですが、上の写真のような鉛筆は使用が制限される場合があります。

    ただ、衣服などへの印字についてはケースバイケースだそうです。

    ポケベル

    Hemera Technologies / Getty Images

    小型の通信機、ポケベルを誰もが持つようになった1990年代。センター試験では、携帯電話とともに電源を切るよう指示されていました。

    スマートウォッチ

    Stephen Lam / Getty Images

    京都大学では2011年のインターネットを使った不正事件以降、監視体制の強化に加え、あらゆる時計の使用を禁止しています。スマートウォッチによる不正をなくすため、会場には1000万円超を投じた電波時計が配置されました。

    センター試験においても、2015年に「腕時計型端末」の使用を禁止する注意が新たに加えられました。

    海外では大掛かりなカンニング対策も

    中国・安徽省の大学入試会場で、不正防止のため電波を監視する様子。/ AFP=時事

    熾烈な受験競争が繰り広げられる中国では、入場前の持ち物検査や不審な電波のモニタリングが行われるなど、厳重な不正対策が行われています。

    特に近年はドローンを駆使した不正な電波の監視が注目されました。

    進化するカンニング、対策は充分?

    一方、国内の対策の現状はどうなっているのでしょう。

    大学入試センター総務課に話を伺ったところ、「現時点では、使用禁止物品の周知を徹底するしかない。今後新たに出てくるものに対しては、その都度対応していく」との回答。

    また、2011年にインターネットを使った不正で話題となった京都大学の入試企画課は「かいくぐられたら、また対策を講じる。完全な解決は難しいが、今後の技術の進化にも都度対応していくつもり」と話しました。

    技術の進歩とのいたちごっこは今後も続きそうです。