筋トレ好きは見るなよ!絶対に見るなよ!「カラダ鍛えてる」って人ほど自信を失ってしまう野獣のごときトレーニング動画たち

    あなたは野獣「トニー・セントマナット」をフォローしているか。

    マイアミを拠点に活動するアスリート、トニー・セントマナット。元SWATの頑強な肉体によるトレーニングはまさに“ビースト”だ。驚異の身体能力とハードワークを見る心の準備ができたら、先に進んでほしい。

    トニーを語る上で不可欠なのが、この跳躍力。ハイハードルを越え、壁を蹴り、その巨体を軽快に動作させる。

    跳躍距離、高度も相当なもの。そして、飛び越えてはタイムラグのない次ターゲットへの遷移である。

    そんなトニーのマストアイテムは巨大な“タイヤ”。持ち上げる、叩き落とすなど、様々な用途が確認できる。

    タイヤの用途はそれだけではない。ハンマーを叩きつけるのだ。理由はわからないが、気分はいいに違いない。

    トニーは車を引き、タイヤを荷台に放り込む。私たちは何を見せられているのか、わからなくなりそうだ。

    「タイヤマシマシ」「トッピング人のせ」の誕生である。マニアがつばを飲み込む音が聞こえる。

    トニーは金属の重い缶を後方に投げる。バレーボールのように軽々と。危険な男だ。

    こんな“ビースト”にかかっては、サンドバックなど小枝に等しい。ひょいと拾い上げ、背後に落とす。

    これは予想の範囲内だろうが、格闘の心得もある。しかし、パンチの威力はケタ違いだ。

    トレーナーがかわいそうになってくる。どうかケガをしないでほしいと日本から祈りを捧げたい。

    こんなSWAT隊員が突っ込んでくるなら、悪いことなんて絶対にしないと誓う。

    「後ろ手で縛られた状態」を想定したトレーニングをする人間が、この世界にどれだけいるのか。

    トニーの動画はエンターテイメントだ。ガスマスクを着け、ディスクを引き、移動するサンドバックを殴る。

    屈強な男性たちに左右からミドルキックをくらいながら、ウエイトトレーニング。

    背後から組みつかれ、殴られながら、ガスマスクを着けた状態で、タイヤをひっくり返す。

    トニーの動画を楽しむ上では、このトレーナーの存在も重要だ。なぜムチを持ち、振るうのか。

    なんということだろう。トニーは、走っても、速い。しかもやはり、ウエイトベストを身に着けている。

    そして、身軽である。ボルダリングのマシーンをひょいひょい登る。抜群の安定性だ。

    オーソドックスなトレーニングでも、数値が常人とはかけ離れている。スクワットは275kgで。

    ジムで見かけるこのマシンに二段目が存在することを知る者、それに挑戦する者が、どれほどいるというのか。

    ただのディップスでは終わらない。これだけ太い鎖でも、トニーは止められないのだ。

    その結果、私たちには想像もつかない動作が可能になる。あなたはこの状態から起き上がれるだろうか。

    もうダメだ、悪人には逃げ場がない。トニーは銃も撃つ。それもかなりの腕前で。

    どんなシチュエーションでも、狙った的は外さない。格闘から相手を肩に担いでの射撃。

    トニーのすごいところを整理しよう。鍛え上げられた肉体はもちろんだが、なによりその敏捷性である。

    トニーはアジリティー(敏捷性)・トレーニングに熱心に取り組む。真に使える体を作っているのだ。

    珍しいトレーニング器具も使うが、トニーにとってはどこだってフィールドだ。己を高められる。

    「もとから恵まれた体格だったのでは?」……それは誤りだ。子どもの頃のトニーを紹介しよう。

    トニーは失敗する姿も隠さない。失敗について、それを恥じるのではなく、別の思想を持っているからだ。

    「失敗を、ミスを、誤った選択を、恥ずかしがるな。私たちは人間であり、完ぺきではない。受け入れろ。そこから学びを得ろ。そのことはあなたの人生をよりよいものにしてくれるだろう」