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道端アンジェリカが告白した「乾癬」 患者は何と戦っているのか

「乾癬は決してうつらない」と医師。しかし、社会にはまだまだ偏見が残る。

人気モデルの道端アンジェリカさんが、ある病気を告白し、話題になった。

その病気とは「乾癬(かんせん)」。ネット上で「肌が汚い」などと言われていることを知り、Instagramで公表した。

乾癬は慢性の皮膚の病気。白いフケのように見える皮膚の粉をともなう赤い発疹が全身に出現する。また、患者の約半数がかゆみを感じる。

おはようございます💓一切加工なしの洗顔もまだしてない寝起きのスッピンです^_^

「顔のピンクっぽいところは退院後動けないストレスのあまり全身に乾癬がでてしまったときの跡が残ってるものです^_^」とアンジェリカさん。

患者数は日本の人口のおよそ0.1%と推定されている。過去、日本ではまれな病気と考えられていたが、近年は増加傾向にある。

原因は完全にはわかっていないが、遺伝的素因に不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤などの環境因子が加わって起きるとされる。

乾癬の患者は日常の生活で、どんなことに苦しんでいるのか。東京慈恵会医科大学・皮膚科学講座主任教授の中川秀己医師がBuzzFeed Newsの取材に答えた。

中川医師はまず「乾癬という病気への理解が必要だ」という。

「そもそも“乾癬”とは“乾いた皮膚の粉が落ちる”という意味の病名です。フケのように見えるものが出るので、患者さんは周囲の人から“不潔だ”と非難されたり、同じ温泉やプールに入ることを拒否されたりすることがあります」

“かんせん”という言葉が“感染”を連想させるため「うつる」と誤解されがちだが、この病気は先述のように、細菌やウイルスなどを原因とする感染症ではない。

「乾癬は絶対に周囲の人にうつることのない病気です。そのため、一緒に温泉やプールに入っても、もちろん感染することはありません。また、いわれのない非難や拒否による精神的ストレスは、乾癬の症状を悪化させることさえあります」

乾癬患者はどうしても発疹に注目されるため、周囲からの視線を意識して生活している。このことは患者の生活の質の低下につながっており、乾癬は極めて社会的な病気であるといえる。

アンジェリカさんも「同じ皮膚の病気で悩む人たちに一緒に頑張って付き合っていこうと言いたくて」とInstagramの投稿を結んでいる。

ちなみに「スーパーフード」「ハーブティー」を摂取すると乾癬対策に効果があるのか。中川医師は「科学的エビデンスのある対策はほとんどない」と回答。

そもそも、アンジェリカさんが乾癬を告白するきっかけになったのは、「スーパーフードを食べているのに肌が汚い」という心ないネットの書き込みだった。

また、アンジェリカさんは乾癬の公表後、「乾癬のためにずっと飲んでいる」として、Instagramでオーダーメイドのハーブティーを紹介している。

BuzzFeed Newsがこれらの飲食物の乾癬への効果を聞くと、中川医師は「乾癬に良い食べ物があるか、悪い食べ物があるかについては一定の見解が得られていないのが現状」と答えた。

一方、喫煙や肥満は症状を悪化させることが知られているため、禁煙や減量などは乾癬に効果があるという。

アンジェリカさんは当初「乾癬は一生治らない病気です」と言及した。症状を繰り返す慢性の病気であることは先述したが、日本皮膚科学会によれば「治療により発疹が完全に消失する経験は30~70%の患者さんで見られる」。

中川医師は当事者以外にできることについて、「マイナスのイメージを払拭するためにも、ぜひ正しい知識を持ってもらいたい」と話した。

日本皮膚科学会はQ&Aサイトでは乾癬の正しい知識を啓蒙している。この機会にぜひ閲覧してほしい。


Seiichiro Kuchikiに連絡する メールアドレス:seiichiro.kuchiki@buzzfeed.com.

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