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意外と知らずに使っている、実は「1964年の東京五輪のために作られた」もの

写真で比較するオリンピックの今昔。

2020年の東京五輪・パラリンピックを前に、よく聞くようになった言葉「レガシー」。意味は「オリンピック開催都市や開催国で引き継がれるもの」で、インフラや文化などを含みます。

東京でオリンピックが開催されるのは2回目。それはつまり、1964年のオリンピックから引き継がれたものが、すでにあるということ。一体どんな「レガシー」なのか、チェックしてみましょう!


現在の日本武道館

Toshihiro Gamo / Flickr / Via Flickr: dakiny

柔道を始めとする日本武道の聖地として、また、人気アーティストのコンサート会場として使用されている。2020年大会ではオリンピック・パラリンピックの柔道とオリンピックの空手が実施予定。

馬事公苑(世田谷区)

時事通信

1940年に日本の馬術選手を育成する目的で造成。実はこの年、東京で五輪が開催されるはずだったが、戦争により幻に終わった。したがって、これも五輪のレガシーといえる。1964年の東京五輪で馬術競技の会場として使用された。

現在の馬事公苑(世田谷区)

kanegen / flickr / Via Flickr: kanegen

1964年の東京五輪以降は国営競馬が開催され、日本中央競馬会の騎手養成所が置かれるなどしていたが、近年は関東における主要な馬術競技場になっていた。2020年大会ではオリンピック・パラリンピックの馬術の会場として使用されることが予定されており、2016年12月31日をもって会場整備のために休苑中。

国立代々木競技場

時事通信

東京五輪のサブ会場として建設された国立代々木競技場は、日本を代表する建築家丹下健三氏の設計。オリンピックレガシーとして高い評価を受け、世界的にも有名。1964年の東京五輪では水泳とバスケットボールの競技会場だった。

現在の国立代々木競技場

時事通信

通称「代々木第一(第二)体育館」として様々なスポーツに利用されている。付近の代々木公園(選手村宿舎があった)と共に、代表的な五輪レガシー。2020年大会ではオリンピックのハンドボール、パラリンピックのバドミントン・ウィルチェアーラグビーが開催予定。


現在の駒沢オリンピック公園

Ishikawa Ken / Flickr / Via Flickr: chidorian

世界選手権大会や国内の全国大会が開催され、トップアスリートたちの活躍を間近で観戦することができる貴重な施設。また、プール、トレーニングルーム、陸上競技場などを日常的に開放しているため、一般利用者でもスポーツを気軽に楽しむことができる。2020年大会は練習会場として使用される予定。

現在の渋谷公会堂

時事通信

2015年に閉館し、現在は建て替え工事中(2018年完成予定)。好立地で大規模の観客を動員できることから、国内外の有名ミュージシャンがライブをした。写真はネーミングライツ導入により「渋谷C.C.Lemonホール」だった頃(2006〜2011年)のもの。

旧国立競技場

時事通信

オリンピックのレガシーと聞いて最も思い浮かぶのはおそらくこの国立競技場のはず。しかし、実は東京でのオリンピック誘致を目標にした1958年アジア競技大会の開催のために建設されたもの。オリンピックの誘致が実現し、拡張工事が行われた。1964年の東京五輪では開・閉会式、陸上競技、サッカーの決勝と銅メダル決定戦、馬術(大賞典障害飛越)の会場になった。

旧国立競技場(取り壊し前)

時事通信

オリンピック開催以降、長らく日本の陸上競技・サッカー・ラグビーなどのスポーツの「聖地」として多くの選手の目標になってきた。2020年大会の誘致が実現し、新国立競技場の建設が決定したことで、56年の歴史に幕を下ろした。

NHK放送センター

時事通信

レガシーは競技の会場だけではない。例えばNHKの本部である放送センターは、オリンピックのホスト放送局だったNHKが、国立競技場の近くに放送施設を持つために建設(写真左)したもの。

ホテルオークラ

時事通信

五輪開催国には世界各国から観戦客がやって来る。そのため、外国人旅行者の受け入れを視野に、グローバル・スタンダードに準じたホテルが次々に建設された。ホテルオークラもその1つで、1962年5月に本館が開業した。

現在のホテルオークラ

AFP=時事

米オバマ大統領やサッチャー英元首相、ジョン・レノン氏など、名だたるVIPをもてなしてきたホテルオークラだが、こちらも約50年が経過し、建て替えの工事をしている。本館の営業は2015年の8月で終了した。新しい本館は19年に完成予定。

環状7号線

時事通信

通称「環七」は、ここまでに紹介した駒沢オリンピック公園と馬事公苑、ライフル射撃競技が行われた陸上自衛隊朝霞訓練場、ボート競技が行われた戸田漕艇場を結ぶ重要な道路。オリンピックの横の骨とされた。

東京モノレール

時事通信

空の玄関である羽田空港と都心へのアクセスを改善する目的で、東京モノレールが運行することになった。しかし、完成はオリンピックの23日前。オリンピックに間に合わせるために、急ピッチで作業が行われたという。ちなみに、モノレールにしたのは工事費が安かったからとも言われる。

現在の東京モノレール

時事通信

そんな東京モノレールは、今も羽田空港への主要なアクセス手段として使われている。なお、空港ターミナルが沖合に移動したことで、初代『羽田駅』は今はなく、B滑走路の下に眠っているそうだ。

1964年の東京五輪により、大きく変わった東京。2020年に向けては、前回のような大型の建設ラッシュはありませんが、より注目されるのは文化の形成です。東京がどんな街になるのか、期待しましょう!


Seiichiro Kuchikiに連絡する メールアドレス:seiichiro.kuchiki@buzzfeed.com.

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