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ヘルスケア大学「医療記事の大量削除」が判明 信頼性批判に無言の対応

記事の信頼性が疑われていたことについては、9月29日に報告書を発表した。

健康・医療情報サイトの『ヘルスケア大学』(関連サイト『スキンケア大学』を含む)が、9月29日までに600記事以上を削除または非公開にしていたことが、BuzzFeed Japan Medicalの調査でわかった。

例えば、同サイトは「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」という病気について、以下のように複数の記事を公開していた。

これらは9月29日現在も検索エンジン・Googleの検索結果には表示されるものの、実際にアクセスすると、すべてについて以下のようなページが表示される。

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調査は病名を検索した際に表示される、同サイトの1399本の記事についておこなった。このうち「ご指定のページが見つかりません」と表示されるのは、631記事だった。

また、調査対象のうち、31記事については、以下のように「内容の再検討」を示す表示がされた。

削除・非公開の対応がなされていた記事には、「がん」など、命に関わる病名をタイトルにしたものも複数、確認された。

同サイトは網羅的な内容の記事を短期間で大量に用意することで、Googleのシステムへの対策をして、検索結果の上位に記事を表示させていた。しかし、その内容に誤りが含まれることが度々、問題になっていた。

また、BuzzFeed Newsでは、一時5000 人以上と謳った「参画」医師に、ほとんど実体がなかったこと、実際に記事を監修した医師が、運営の姿勢を疑問視していることなどを報じた。

DeNAが同様の手法で運営していた健康・医療サイトの『WELQ』は、大きな批判を浴び、2016年に閉鎖。南場智子会長(当時)と守安功社長が謝罪する事態となった。

一方、『ヘルスケア大学』を運営するリッチメディアは、『WELQ』閉鎖後も、抜本的な対策はしてこなかった。

過去に複数の医師らから、記事に誤りを含むことを指摘された際には、都度修正する方針を発表。

当時、一部から「全記事を非公開にして検証するべき」との指摘があっても、これには応じなかった。

今回、記事の非公開にあたって、ほとんどの記事については、同社から発表や説明はなされていない状態だ。

同サイトの記事の削除・非公開の対応を発見したのは、検索エンジン最適化(SEO)の専門家である辻正浩氏。

同氏は約10年に渡り、健康・医療情報の検索結果のデータを収集し続けており、『WELQ』の問題をいち早く指摘した。

最近のGoogleのアップデートで同サイトのような医療キュレーションサイトの順位が下落する中で、さらに不自然な変動があり、発見に至ったという。

なぜ、このような対応をしたのか。BuzzFeed Japan Medicalは9月28日にリッチメディアに取材を依頼したが、同社は回答を拒否。

9月29日、同社からは「サイトの信頼性の回復と向上」を目標に発足した「医療・健康情報の信頼性向上プロジェクト」の報告書が発表された。

この報告書には、今後の対応について以下のように説明されている。

  • 今後、「新・医療サイト」を立ち上げ、「医学的エビデンスや専門家の見解に基づいた」情報発信をする。
  • ヘルスケア大学などの既存のコンテンツについてはスタッフによる「目視確認」をおこなう。
  • 3〜6カ月に一度、200本程度をランダムにチェックする他、注目度の高いトピックス(話題)を随時チェックする。


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