実は連休明けからニーズ増大 ボランティア希望者が必ずやるべきことは…

    電話問い合わせは「かえって迷惑」に…

    ボランティアニーズはウェブでチェックが基本、問い合わせは「かえって迷惑」

    熊本、大分に甚大な被害をもたらした大地震。当初、活発だったボランティアが激減している。熊本市の大西一史市長は、自身のツイッターで支援を呼びかけた。

    【超急募】ボランティアの皆さんが不足しています。避難者の皆さんの移転や片付け等ここ数日は特にボランティアの皆さんのお力が必要です。これまで沢山の皆様にお越し頂きさらなるお願いは恐縮ですが、是非ともよろしくお願い致します。

    まだ地震から1ヶ月も立っておらず、現地のニーズは日々変化している。重要なのは、公式情報をチェックすることだ。

    全国社会福祉協議会の熊本地震特設サイト熊本県ボランティアセンターは県内各自治体のボランティアセンターが運営している公式サイト、Facebookやツイッターのリンクをまとめている。

    特にFacebookは活動報告が充実しており、募集範囲の拡大といった情報も発信されている。「ボランティアに行きたい」という人はまず、公式情報にあたり、ニーズを把握することが重要だ。

    安易な問い合わせメールや電話はかえって被災地にとって迷惑になる。まずは自分で調べるために、公式情報チェックが基本だ。

    被災地の市役所や役場、災害ボランティアセンターに安易に電話や電子メールで問い合わせることは、できる限り控えてください。被災者からの「助けてください」などの問い合わせの電話がかかりにくくなる恐れがあるからです。メールも回答するのに時間や手間がかかることから、かえって迷惑になります。(中略)できる限り電話やメールをしないという「配慮」もボランティア活動のひとつです。(熊本県ボラセン

    益城町では連休中、県内に限っていたボランティアを、連休後は全国に拡大して募集することが決まった。ニーズや募集状況は刻一刻と変化している。

    連休後にニーズは本格化

    連休中盤には、ボランティアが集まりすぎ、制限をした自治体もあった。東日本大震災の時にも指摘されたが、ボランティアには流行がある。大震災のボランティアは、休暇が取りやすい被災直後のゴールデンウィークは流行のピークになったが、その後は減少している。ニーズは減少していないにもかかわらず、だ。

    それを見越してか、すでにこんな注意喚起がなされている。

    ボランティア活動の依頼は、連休後、避難所支援や個人宅の片付けなどが本格化していくうえ、仮設住宅への移転の時期や、仮設住宅での生活に際しての支援など内容は多岐にわたり、また、長期的に続くことになります。その時々で、多くのボランティア皆様の力が必要となりますので、息の長い支援をお願いいたします。(全社協

    ボランティアは自己完結が基本

    県ボラセンには、ボランティアに参加する際に必要な装備情報も発信している。ボランティアは自己完結が基本。長袖、長ズボン、作業用の手袋……。倒壊した家屋が多いため、釘などを踏まないよう長靴もしくは登山靴は必須だ。

    ボラセンがまとめた心がまえなどお知らせも必ず読んでおきたい。