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なぜ妻も謝罪?この問題をどう考えるのか

結局、問題はどこに?

ベストセラー「五体不満足」で知られる、作家の乙武洋匡さんが週刊新潮に掲載された不倫スキャンダルを認め、ホームページで謝罪した。乙武さんは今夏に予定されている参院選で、自民党から出馬を検討していると報じられている

乙武さんは自民党からの出馬について、最終調整中で「東京選挙区か比例区での立候補を検討。4月上旬にも正式発表する」(朝日新聞)という。スキャンダルが報じられた直後に、ホームページ上にコメントを発表した。本人だけでなく、妻のコメントまで発表されている。

報道された私の行いは、これまで支えてきてくれた妻と、私を慕ってくださっている方々を裏切る行為であり、決して許されるものではありません。

以前より、妻には私のこれまでの行いを打ち明け、話し合いをしておりました。一生かかっても償いきれないほどの過ちであるにもかかわらず、妻は私を許し、やり直そうと言ってくれました。

「夫として、父として、もう一度、あなたを家族として迎え入れたい」と言ってくれた妻に、今度こそ応えたいと思っています。(乙武さんのコメントより)

このような事態を招いたことについては、妻である私にも責任の一端があると感じております。

今日に至るまで二人でしっかり話し合った結果、3人の子どもたちのためにも、あらためて夫婦ともに歩んでいくことを強く決心致しました。(妻、仁美さんのコメント)

なぜ、妻も謝罪するのか。疑問視する声があがる。


奥さんが謝りたかったのか乙武さんが謝らせたのか知らないけど、「夫の不貞で妻が謝る」って前時代的な謎風習を行うってことは「我々はそういうコトの収め方を是とする」という表明にもなり得るわけで(否ならやらないでしょう)、社会の進歩の時計を逆回転させられたように思えて暗澹。私は否だよ。


宮崎謙介・元衆院議員の場合

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同じように、不倫スキャンダルを週刊文春に報じられた宮崎謙介・元衆院議員は議員辞職にまで発展した。報道を認めた上で、記者会見を開き「議員辞職に免じてご容赦を」と記者たちに要望した。会見では、「生まれ変わって、もう二度と同じ過ちは絶対に繰り返してはいけないんだ。父として、父として……」とまで述べて、絶句。

「これ以上責任の取り方が、私のない知恵では思い浮かびません。どうか妻の体調もあります。子供のプライバシー、将来のこともあるので、私の辞職に免じてご容赦いただきますように、ご配慮いただけますと幸いでございます」と要望することになった。

スキャンダルによる、宮崎元議員の辞職に伴い、京都3区の補選(4月24日投開票)にかかる経費は約2億6000万円に達するという。

結局、この問題をどうみるのか?

乙武さんと宮崎元議員の対応の違いがあっていいのか、と疑問視する反応がある一方で、スキャンダルそのものよりも、社会に与える影響を懸念する指摘もある。思想家の東浩紀さんはツイッター上で、こう意見を述べた。

いずれにせよ、この件で重要なのは、不倫は悪いかとか乙武夫婦の関係はどうかとかではなく(すべてどうでもいい)、乙武洋匡氏は、もしこれで出馬し当選すれば、こういうときは奥さんに謝罪させれば世論は黙るという成功経験を抱いて政治家になるということであり、それはちょっと嫌ではありますね。


バズフィード・ジャパン ニュース記者

Satoru Ishidoに連絡する メールアドレス:Satoru.Ishido@buzzfeed.com.

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