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民進党代表選、3人が口を揃えた「貧困問題」 イメージアップは精神論で

自民党との違いを求めて……

自民党38%、民進党8%……。世論調査(朝日新聞)で浮き彫りになった、民進党の支持率だ。最大の課題は、政権交代が可能な政党として、リアリティーを持たれていないことにある。

自民党との違いを打ち出し、イメージを変えられるのか。民進党代表選、最大の課題に候補者はどう答える?

9月2日、永田町・民進党本部。立候補した蓮舫代表代行(48歳)、前原誠司元外相(54歳)、玉木雄一郎さん(47歳)が姿を見せた。

蓮舫さんが真っ先に言及した「子供の貧困」と自己責任論

蓮舫さんから訴える。暗い色調のスーツでそろえた、男性候補に対して、白のジャケットを羽織る。ハイヒール、足元の爪はピンクに彩っていた。

「景気がいい、経済がいいというのは本当か。切ないまでの不安が横たわっている。少子化は止まらない。さらに残念な環境がある。日本では6人に1人、一人親世帯だと2人に1人の子供が貧困だ。子供を育てることができないと悩んでいるお母さん、お父さんたち。大学に行ったら奨学金、4割が非正規社員……これは自己責任だとは言えない」

前原さんは生活保護問題に言及

前原さんも貧困問題に言及する。前原さんと言えば、民進党屈指の保守派であり、これまでは安全保障中心の発言が目立っていたが……。

「All for All(みんながみんなのために)という言葉を訴えたい。『生活保護者の中にはベンツに乗っている人もいる』という声があるが、生活保護で不正受給は0.5%。生活保護以下の生活水準の人の中で、実際に生活保護をもらっている人は20%以下でしかない。残りはやせ我慢している。この状況をどうするのか」と強調する。

前原さんは、代表選直前に老舗リベラル系月刊誌「世界」(岩波書店)にも登場した。従来、支持基盤としてきた保守派だけでなく、リベラル派も取り込もうという意図が見える。

玉木さんは「借金してでも人に投資」

今回の直前になって、立候補にこぎつけた最若手、玉木さんはこうだ。

「私たちは変わらないといけない。民進党は信頼を集められていない。リベラル保守という考えを民進党の軸にする。最大の資産は人。借金してでも、子供・子育てに投資すべきだ。どんな家庭に生まれても、誰もが安心して、子育てをして、教育を受けられる環境を整備する」

メディア上で争点と言われる野党共闘、憲法、安全保障よりも先に、貧困や社会保障を訴える。代表選を通じて、安倍自民党との対抗軸を、そこに置きたい。3候補の訴えは、そう聞こえた。

三者三様の信頼回復案、最後は精神論に……

問題は、その言葉が有権者に届くのかだ。

政党としての政策を聞いてもらう以前に、イメージの刷新が必要になっている。それをどう打ち出すのか。各候補者は、自身のアイデンティティーと精神論を持ち出し、訴える。

蓮舫さんは「女性」、前原さんは「失敗の経験」、玉木さんは「若さ」だ。

蓮舫さんの「女性」

蓮舫さんはアメリカ大統領選に挑むヒラリー・クリントンさんを意識して、「ガラスの天井」という言葉を使う。

「女性であることが他の候補者との最大の違いです。私が代表になれば、ガラスの天井と向き合っている人が『自分も、もうちょっと頑張ってみようか』と思ってくれる。息苦しさを撃ち破ろうと、政界で頑張っている人がいる、と」

「蓮舫が代表になっただけで、民進党は大きく変わります。新世代の民進党を作る。批判ではなく、提案。あと『情と理』の情。情で上と下の世代をつないでいきたい」

前原さん「旧民主党政権は何もできなかった」

54歳の前原さんは「最年長の候補」と笑いをとり、「旧民主党代表になって、すぐにやめることもあった。政権与党のときには、大臣もやめたことがあった。失敗の経験から学んだ統合力がある」

「旧民主党政権では何もできなかった。しっかり認めないと政策を聞いてもらえない」「私は戦犯の一人だ。多くの方の失望をかった。旧民主党では何もできなかったと、国民に土下座する」とまで言い切った。

最若手が強調する「義理・人情・浪花節」

玉木さんは最若手を売りにしつつ、「私が当選したら民進党は変わる。GNNをあげていく。つまり義理・人情・浪花節だ。立候補する前に『お前はこれがわかっていない』と指摘された。もっと、GNNがわかる組織に変えていく。自分も変わっていく」という。

切り札は精神論?

蓮舫さんは「情でつなぐ」、前原さんは「国民に土下座」、玉木さんは「義理、人情、浪花節」……。信頼回復の切り札は結局、精神論しかないのだろうか。

勝敗が明らかになるのは、9月15日の臨時党大会だ。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Satoru Ishidoに連絡する メールアドレス:Satoru.Ishido@buzzfeed.com.

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