被災地で自衛隊員は何を食べているのか? 直接、聞いてみた。

    救援活動の裏側

    被災地で聞いた疑問の声。「自衛隊の人は何を食べているのだろう…」

    熊本県や大分県で続いている大地震の被害。約2万6000人の自衛隊員が、行方不明者の捜索、救援物資、入浴施設の支援など被災地で活動にあたっている。

    炊き出しでは被災者の温かい食事を提供、都市ガスが止まっているため、入浴支援も展開している。

    自衛隊に聞いてみた

    被災地を取材で回っていると、こんな声を聞くことがあった。「自分たちに炊き出しをしてくれるのは、ありがたいけど、自衛隊の人って何を食べているの?大丈夫かな…」

    自衛隊の広報担当者に聞いてみた。

    ――現地で炊き出しなど、さまざまな活動をしているのを見ました。自衛隊員は何を食べているのですか?

    広報担当者:私たちは携帯食を持っていきます。戦闘糧食とか、コンバットレーションと呼ばれるものです。インターネットで検索しても出てきますよ。缶詰のご飯とか、おこわ、パックのものもあります。いまは、そういったものを現地で食べています。

    ――どのくらい持っていくのか?

    ケースバイケースです。遠方からの支援の場合は多くなります。東日本大震災のとき、私は福島県に入りましたが、その時は被災者の方に自分たちで持っていった缶詰などもお渡ししました。被害が広範囲に広がって、食料がなかったのです。その時は、何も食べないときもありましたね。

    ――(自衛隊員は)温かいご飯は食べられているのか、と被災者の方が心配する声も現地で聞きました。

    駐屯地に戻れば、温かいご飯もありますし、入浴もできます。交代で勤務しているので、食べることはできるのです。