日本最大級のLGBTQイベント「東京レインボープライド2021」が4月24日〜5月5日にかけて開催されています。
新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年に続き、今年も各種イベントはオンラインで実施されました。
初日の4月24日には、様々なゲストが登場するトークライブ「#おうちでプライド2021」が配信され、俳優・モデルの水原希子さんも登場。
過去に出演したテレビ番組で、レズビアン女性に対して差別的な内容の企画があったことを振り返り、「自分がその時、当たり前に差別的なことをしてしまったことにすごく絶句した。(批判を受けて)自分がしてしまったことに気づかせてもらうことができて、感謝しています」と反省の思いを語りました。
過去の差別的な番組について説明
水原さんは昨年の東京レインボープライドにも参加し、2019年にはNetflixの人気番組「クィア・アイin Japan!」に出演するなど、LGBTQコミュニティを支援する「アライ」としての立場を表明してきました。
一方、水原さんがレズビアン女性の役を演じたNetflixオリジナル映画「彼女」は、当事者を中心に、作品の描写に対する違和感を表明する声も多くあり、賛否両論を呼んでいます。
中には、水原さんが6年前に出演したテレビ番組の中で、レズビアン女性のフリをして、別の芸能人に「ドッキリ」を仕掛けるという企画があったことに触れながら、水原さんを批判する声もありました。
水原さんはそうした声が自分にも届いているといい、「今振り返って考えてみると、なんてひどい企画なんだと思うし、自分がそのとき、当たり前に差別的なことをしてしまったことにすごく絶句した」と打ち明け、こう続けました。
「その時、私は映画の宣伝でその番組に出させていただいていて、仕事だと思って『わかりました』って感じでやっていたんです。正直なところ、そこ(企画内容)に対する違和感は、当時の自分にはなかったかなと思います」
「しかも、当時は番組に対してネガティブなコメントは出てこなかったので、自分がしてしまったことがいかに差別的なことだったのかを気付かずに、何年も過ぎてしまいました」
「放送から6年も経った最近、Twitterであの番組を批判するコメントが出てくるということは、その間ずっと私の行動によってトラウマだったり、嫌な思いをさせたりしていたのかもしれないなと思い、本当に胸が苦しくなりました」
番組の放送から6年あまり、内容に問題があると気付けるようになったのも、ジェンダーやセクシュアリティについて発信し、自分に教えてくれた人のおかげだと語った水原さん。批判の声が自分に届く環境があることも、ありがたく感じていると語りました。
自分がLGBTQコミュニティを支援する活動を続けている理由は、「自分の友達が何不自由なく暮らしていける世の中であってほしいと思っているから」だと言い、こう続けました。
「隣にいる友達を傷つけたくないから、自分が変わっていきたいと思っています。足りないと思うところはまだまだ山ほどあるんですけど、何度も誰かを傷つけたくない。友達を傷つけたくない。そのために自分は変わりたい」
映画「彼女」についても、「自分としては、自分の演じた役と向き合って戦った時間が全て映し出されているので、批判のコメントも真摯に受け止めていきます」と話しました。
4月25日もライブ配信
トークライブは4月24日と4月25日の2日間にわたって配信。25日はタレントのりゅうちぇるさんや、モデルの長谷川ミラさんなども出演する予定です。
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LGBTQをはじめとする性的マイノリティの存在を社会に広め、“性”と“生”の多様性を祝福するイベント「東京レインボープライド」。BuzzFeed Japanは2021年4月23日(金)〜5月1日(土)にかけて、性的マイノリティに焦点をあてたコンテンツを集中的に発信する特集を実施します。
特集期間中、Twitterではハッシュタグ「#待ってろ未来の私たち」を使って、同性婚やパートナーシップ制度などのトピックをはじめ、家族のかたちに関する記事や動画コンテンツを発信します。
同性婚の実現を求めて全国のカップルが国を訴えた裁判や、各地でのパートナーシップ制度の広がりなど、少しずつ社会が変わり始めている今だからこそ、「より良い未来に生きる私たち」に向けて、「2021年の私たち」からのメッセージを届けます。