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「受験生は1枚の答案に人生を賭けている」 高校生からの“緊急声明”に書かれていたこと

2020年度から実施が予定されている「大学入学共通テスト」。その最初の受験生となる高校生たちが、記述式問題の中止を求める緊急声明を発表した。

2020年度から実施が予定されている「大学入学共通テスト」をめぐって、中高生でつくる「大学入学共通テストから学生を守る会」が11月19日、記述式問題の中止を求める「緊急声明」を発表した。

採点の公平性に懸念

Saori Ibuki / BuzzFeed

文部科学省で会見した「大学入学共通テストから学生を守る会」の高校生たち

大学入学共通テストは、現行のセンター試験に代わって来年度から始まる入試制度で、現在の高校2年生から適用される。

当初の計画では、英語科目で、英検やTOEFLなどの民間試験が活用される予定だったが、受験生が住んでいる地域や家庭の経済力による「教育格差」を助長すると批判を浴び、導入が延期された

一方、国語や数学で導入される「記述式問題」も、採点の公平性や正確性が担保できないと懸念する声があがっている。

「高校生からの緊急声明」

本日、文部科学省宛に「高校生からの緊急声明」を提出致しました。 僕たち高校生自らが動かなくてはいけない現状が、まずおかしい。 文科省は、少なくとも初年度の中止を即刻決定すべきです。 大学教授など、入試のプロの意見ももっと聞くべきです。 #Protest_Kyotsutest https://t.co/DitgVf71kR

「大学入学共通テストから学生を守る会」は10月25日、都内の高校に通う男子高校生2人が立ち上げ、全国の中高生約40人が参加している。

共通テストの中止を求める署名活動を始め、11月4日までに寄せられた4万2千筆を文科省へ提出。10万人を目指して、現在も活動を続けている。

19日に発表した「高校生からの緊急声明」では、記述式問題の問題点をこのように列挙している。

  • 一律の基準での採点が極めて難しく、採点の質が担保されない
  • 受験生による自己採点が極めて難しく、志望校選びが困難になる
  • そもそも全国統一の一次試験に導入するものとして不適切


すでに入試まで約1年前に迫っているため、少なくとも2020年度での導入は延期するべきだと訴えている。

「受験に人生を賭ける思いで」

Saori Ibuki / BuzzFeed

特に、採点の公平性と正確性の問題については、1万人規模とされる採点者が同じ判断基準を共有して、受験生50万人の記述回答を正確に採点することは、極めて困難だと主張。

また、採点者の中にはアルバイトの大学院生なども含まれる予定だという報道も踏まえ、採点者の適正にも不安があるとして、こう訴えている。

私たち高校生は、人生をかけて1枚の答案を仕上げます。たった1点で大学に落ちることもあります。一問一問に必死で取り組みます。

その、私たちの人生をかけた答案を、能力が担保されていない人が、公平かどうかも分からないような基準で、不透明なまま「採点」することに怒りを覚えざるを得ません。

同会によると、文部科学省の担当者は声明を受け取った際、「しっかり読ませていただきます」「記述式に問題点が存在することは認識しています」と回答したという。

代表の男子高校生は「これから改善します、解決策を検討しますというのではもう遅い。すでに入試は1年後に迫っており、すでにタイムリミットは来ている。まずは2020年度での導入は即刻延期して、それからじっくり考え直せばいいと思っています」と訴えた。

声明の全文はこちら(https://twitter.com/protest_test/status/1196720682207342594)から。

2020年度から予定されている「大学入学共通テスト」。その最初の受験生となる高校生が、中止を求めて声を上げています。 署名を始めた男子生徒は「大学受験は、受験生の能力を公平に問う必要がある。公平じゃない受験は、受験ではない」と訴えています。https://t.co/Izhlc92Jxl #Protest_Kyotsutest

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