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「布マスクに効果はあるの?」「再利用しても品質に問題ない?」8つの疑問に厚労省が回答

安倍首相が発表した「布マスク全戸配布」対策。厚労省がよくある8つの疑問に答えるページを開設した。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、安倍晋三首相が発表した「国内5000万あまりの全世帯に対して、国が買い上げた布マスク2枚を配布」する対策。

安倍首相は記者会見で、「布マスクは、使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用が可能であることから、急激に拡大しているマスク事情に対応する上で極めて有効である」と強調。

しかし、ネット上では「なぜ今布マスク2枚なのか」「本当に感染予防の効果があるのか」「正しい使い方は?」など様々な疑問が噴出している。

そんな中、厚生労働省は4月8日、同省サイト内に「布マスクの全戸配布に関するQ&A」というページを開設した。8つのよくある質問に対する、厚労省の答えを紹介する。

Q1. 布製マスクを全戸配布する理由はどのようなものですか。なぜ2枚なのですか。

布製マスクは、使い捨てではなく、洗剤を使って洗うことで再利用可能なマスクです。店頭でのマスク品薄が続く現状を踏まえて、確保の目途が立った1億枚程度の布製マスクを、国民の皆様に幅広く、速やかに配布するために、日本郵便の配送網を活用し、全国5千万余りの世帯すべてに一律に、2枚ずつ配布することとしたものです。

Q2. 家族の人数が多く、2枚で足りない場合はどうすれば良いですか。

小学校、中学校、高等学校、特別支援学校等には4月中旬から順次、布製マスクを配布し、児童生徒に配布する予定です。また、介護施設、障害者施設等の利用者向けに、介護施設、障害者施設等に対し4月上旬までに布製マスクを配布しています。

こうした方のほかに、なお不足する世帯への対応方法については、現在検討中です。

Q3. 布製マスクに効果はあるのですか?

布製マスクは、せきやくしゃみなどの飛散を防ぐ効果があることや、手指を口や鼻に触れるのを防ぐことから、感染拡大の防止に一定の効果があると考えています。

また、マスクを着用し、喉・鼻などの呼吸器を湿潤とすることで風邪等に罹患しにくくなる効果もあります。

さらに、洗濯することで繰り返し利用することができるため、店頭でマスクが手に入らないことに対する国民の不安の解消や、増加しているマスク需要の抑制という観点からも、有効と考えています。

Q4.どのように届きますか。対面で渡されますか。

今回の布製マスクの配布については、日本郵便の全住所配布のシステムを活用して、一住所当たり2枚ずつ配布することとしており、日本郵便が、対面の配達ではなく、ポストに投函してお届けします。

Q5. いつ頃届きますか。

全国5千万余りの世帯すべてを対象にした布製マスクの配布に当たっては、4月12日(日)の週以降、感染者数が多い都道府県から順次、配送を開始する予定です。

今後、都道府県別のおおよその配送スケジュールが分かるような情報を発信していくことを検討中です。

Q6. どこから配り始めますか。

感染者数が多い都道府県から順次、配送を開始する予定です。具体的にどこから配布するかは、感染者数の動向を踏まえて、現在検討しています。

Q7. 再利用しても、品質上問題ないですか。

洗濯による繰り返しの再利用が品質上問題ないことを確認しております。洗濯により多少縮むことをご了承ください。

Q.8どのくらいの頻度で洗えば良いですか。

1日1回の洗濯を推奨しています。汚れがつきましたら、その都度洗濯してください。

なお、布マスクの洗浄・消毒方法については、厚労省と経済産業省がYouTubeで解説している。

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厚労省はさらに、布マスクの全戸配布に関する電話相談窓口(0120-551-299)を開設。ページのQ&Aでもわからない内容については、平日だけでなく土日・祝日も9:00〜18:00まで対応するとしている。