現金5000万円受け取り、都知事を辞任
猪瀬氏は作家として、1987年に『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。
2007年、石原慎太郎都政のもとで副知事に就任し、2012年に石原氏の後継者として、都知事に初当選した。
在任中は、東京オリンピック・パラリンピックの招致に注力し、開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)の総会でプレゼンするなど貢献した。
しかし、当選翌年の2013年には、医療法人から5000万円を受け取った疑惑が浮上。
現金5000万円を入れて運んだというカバンを議場で見せるなど、都議会で追及を受ける様子が大々的に注目を集め、同年12月に辞任を表明した。
女性候補者の胸を触ったとして批判殺到
今年5月に開いた出馬会見では、2月に亡くなった石原慎太郎元都知事の死去が「僕の気持ちを動かしたことも事実だ。(石原氏の死去が)僕の気持ちを動かしたことも事実だ。遺志を継いで日本の改革に最後のご奉公、持てる力を全て発揮していきたい」と、意気込みを語っていた。
一方、今回の選挙では、同党から東京選挙区に出馬した海老沢由紀氏の応援演説中に、胸や肩を触る仕草を見せ、セクハラだと批判が殺到した。
猪瀬氏はTwitterで「仲間を紹介する際、特に相手が異性の時は肩に手をやるなど身体を触ることには慎重になるべきだとご指摘をいただきました。確かに軽率な面がありました」と謝罪した。
海老沢氏は同選挙区で、れいわ新選組の山本太郎氏らと激しく競り合ったものの、落選した。