「浸水した太陽電池発電設備には近づかないで」 感電の恐れ、経産省が注意喚起

    水が引いた後でも、感電・発火の恐れがあるため十分注意する必要がある。

    西日本を中心に被害が広がっている「平成30年7月豪雨」。NHKによると、死者数は120人を超え、平成に入ってもっとも犠牲者の多い風水害となった。

    経済産業省は7月9日、水に浸かった太陽電池発電設備に近づくと感電する恐れがあるため、むやみに接近しないよう各地の自治体へ呼びかけた。

    浸水・破損した場合であっても、光が当たれば発電をする可能性があるため、注意が必要だという。

    また、水が引いた後でも機械内に水分や湿気が残っている場合があり、感電、発火する恐れがあるという。

    「近づくと感電の恐れ」

    太陽電池発電設備とは、太陽光パネル(モジュール)、パネルを支える土台、集電箱、送電設備、パワーコンディショナーなどを含む。

    担当者は「太陽電池発電設備の多くは周囲に柵があると思いますが、それ以上近くには接近せず、周りの人にも注意を呼びかけて近づかせないことが重要。専門家に処理を依頼してください」と呼びかけた。

    経産省のホームページには、浸水したこれらの設備を処理する際の注意点について、以下のように書かれている。

    太陽電池発電設備による感電を防ぐための注意点

    1. 太陽電池発電設備は、浸水している時に接近すると感電するおそれがあるので、近づかないようにしてください。
    2. 太陽光パネルは光があると発電するため、放置されているパネルを取り扱う場合には、ゴム手袋やゴム長靴などの感電対策を
    3. 感電の恐れがある太陽電池発電設備を見かけたら、周囲に注意を呼びかけ、不明な点があれば、最寄りの産業保安監督部または経済産業省へお知らせください
    4. 壊れた太陽光パネルを処理する際には、(光が当たらないよう)ブルーシートなどで覆うか、パネル面を地面に向けて、感電防止に努めてください
    5. 水が引いた後であっても、集電箱内部やパワーコンディショナー内部に残った湿気や汚損で、感電、発火する可能性があります復旧作業をする際には慎重に作業を行ってください