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同性婚を認めないことは「差別を助長する強いメッセージ」 原告ら、東京地裁で国側を批判

同性婚の実現を求めて、同性カップルが国を訴えた裁判で、原告側は「差別を助長する強いメッセージを発信している」と国側を強く批判した。

同性同士の結婚を認めないのは憲法に反しているとして、全国の同性カップルが各地の裁判所で国を訴えている一斉訴訟で、東京地裁(田中寛明裁判長)での第3回口頭弁論が10月16日、開かれた。

同性婚を認めないことは「差別を助長」

Saori Ibuki / BuzzFeed

国側はこの日提出した準備書面で、婚姻は「伝統的に生殖と子の養育を目的とする男女の結合であった」と主張。

昭和22年(1947年)に施行された日本国憲法の24条においても、「両性」「夫婦」などの言葉が使われていることから、「婚姻の当事者が男女であることを前提」としており、同性婚は想定されていないと述べた。

これに対して原告側は、憲法の解釈はその「文言」のみから解釈するのではなく、個人の尊厳を守るという出発地点から、歴史や社会の変化、海外の状況などを踏まえて解釈する必要があると反論。

憲法の制定当時は「同性婚が想定されていなかった」としても、同性婚や結婚そのもに対する社会の認識が変わっていることを踏まえて、憲法も解釈する必要があると述べた。

さらに、同性婚を認めないことは、性的指向という自分ではコントロールできない属性によって当事者を差別していると指摘。

国が同性婚を認めないこと自体が、同性愛者は「社会が承認するに値しない存在だというスティグマ」を生み、差別を助長する強いメッセージを発していると非難した。

「私たちの世代で終わりにしたい」

Saori Ibuki / BuzzFeed

東京訴訟の原告は、5組10人の同性カップル。その一人のただしさん(50)は意見陳述で、50歳になって初めて両親にカミングアウトした日のことを語った。

「私が50歳になり、はじめて⺟に、『⾃分は男性が好きなん』と⾃分の性的指向を打ち明けた時に、⺟は⾔いました」

「『私は前からわかっていたけど、あなたは学⽣の頃、⼥の⼈と付き合っていたじゃない…。もう、あなたは本当に⼥の⼈を好きになることはないの?』」

「⺟の瞳には落胆の⾊が⾒え、⾃分を責めているようにも感じました。私がその時に、何よりもつらく悲しかったことは、⺟が私のことを、『かわいそうな⼦』『他の⼦より劣っている⼦』と思っているように感じたことでした」

ただしさんは現在、16歳年下のパートナーかつさん(34)と暮らしている。

もし自分がパートナーと結婚することができたら、どんな人生を送っていただろう。今回の訴訟に向けた動きについて知った時から、そう想像するようになったというただしさんは、法廷でこう訴えた。

「その⼈の変えることの出来ない属性によって、⾃分の好きな⼈と結婚すること ができない。平等の権利が与えられない。他の⼈よりも劣った⼈間のように扱われる。 そういう時代はもう、私たちの世代で終わりにしたいのです」

ただしさんの意見陳述全文はこちら。東京地裁での次回期日は、2020年2月3日に予定されている。訴訟に関する資料はここからダウンロードできる。

Contact Saori Ibuki at saori.ibuki@buzzfeed.com.

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