アイスランドで8月18日、地球温暖化の影響で失われた氷河「オクヨクットル」の追悼式が営まれ、氷河があった場所に「未来への手紙」と題したモニュメントが設置されました。
NASAの関係機関によると、オクヨクットル氷河は、1900年代初頭には15㎢ほどの大きさがありました。
ところが、1978年には3㎢ほどに縮小し、2014年にアイスランドで消滅した初めての氷河に認定されました。
式にはプロジェクトを発案した大学研究者らのほか、アイスランドのカトリン・ヤコブスドッティル首相、メアリー・ロビンソン元国連人権高等弁務官や、一般市民など計数百人が参列。
AFP通信によると、気候変動で失われた氷河を記念するモニュメントは世界で初めてとみられます。
「未来への手紙」と題されたモニュメントには、このような言葉が刻まれています。
オクは氷河としてのステータスを維持することができなくなった、アイスランド初の氷河です。
これからの200年で、私たちの氷河は全て同じ道を辿ると予測されています。
このモニュメントは、私たちが今何が起きているか、そして何をする必要があるのかを知っていることを示すものです。
私たちが行動することできたかは、未来のあなたたちのみが知ることです。
アメリカ海洋大気庁によると、2019年7月は同庁が記録を始めた1880年以来、最も暑い月でした。
ヤコブスドッティル首相はこの日、「気候変動がもたらす結末を私たちは知っています。時間を無駄にすることはできません」と話しました。