「あなたは女の子だから」「アジア人だから」そんな言葉に水原希子はどう向き合ってきたのか。

    自分が生まれ持った属性によって「カテゴライズ」されることに対して、俳優・モデルの水原希子さんはどう向き合ってきたのか。

    「女性だから」「海外にルーツがあるから」「アジア人だから」

    自分が生まれ持った属性に対する先入観によって判断される。それは誰もが一度は経験したことがあることだろう。

    俳優・モデルの水原希子さんも、例外ではない。

    ©キコキカク製作委員会

    水原さんが2年間の構想期間を経て企画・出演・監修した番組「キコキカク」では、水原さんが自分自身のバックグラウンドをもとに「カテゴライズ」されてきた経験について、語る場面もある。

    「あなたは〇〇だから」と言われてきた経験について、水原さんはいまどう感じているのか聞いた。

    「アジア人枠のキコちゃん」

    ©キコキカク製作委員会

    ーー「キコキカク」では毎回様々なゲストとのトークが展開されていますが、美術家の磯村暖さんと話す中で、海外で仕事をする際に「アジア人枠のキコちゃん」とカテゴライズされるようになった経験を語っていました。

    そのように「あなたは〇〇だから…」と言われた経験って他にもありますか?

    もうしょっちゅう。なんか思い出せないぐらい言われてきたかなと思いますね。

    女の子だからこうでしょとか、モデルさんだからとか、ハーフだからとか。「キコちゃんはかわいいから、もうそこにいてくれるだけでいいよ」とか(笑)「え~私は喋りたいのに!」みたいなのとかありますよね。

    本当に数々言われてきて、いま例をあげるのも難しいくらい。

    でもそういう風に言われちゃうと、自分はそうなんだと思って喋れなくなっちゃったり、相手に求められてる自分を演じちゃう、みたいなことってやっぱあるなと思います。

    ©キコキカク製作委員会

    だから「キコキカク」の中の自分って、本当に普段の自分で、いい意味で頑張ってないんですよ。すごくフラットな状態なんですね。

    いざテレビとかに出るってなった時に、やっぱり何か「向こうの人」が思う私のイメージみたいなものを演じなきゃいけないって思って、自分を出せた感覚は今まで結構なかったんです。

    だから「キコキカク」で出てきている私は本当にリアルな自分。本当に生っぽいというか、そういう自分を見せられるんだって思えたのは、この番組をやっててすごくよかったと思うことの一つです。

    自分の「複雑さ」をそのまま伝える

    ーー磯村さんとの会話の中では、自分の「複雑さ」をそのまま伝えられる場としてSNSがあることが救いだ、というお話もありました。自分自身の思いや意見をSNSで発信していくことへの不安はありますか?

    そうですね…。そういうことをあまり考えずに発信したら、いつもいろんな声がぶわって出てきて「こわ!」ってなって、「こうやってどんどん人って発信できなくなるんだな…」って感じる経験は、自分も何度もしてきました。

    それでも伝えなきゃいけないって、自分が心から思うことは、もう、伝えますね。

    全ての方を喜ばせることっていうのはできないですよね。それが当たり前だし、受け入れなきゃいけないなっていうのは常々思ってますね。

    ©キコキカク製作委員会

    なので、とにかく悪いことしちゃったりしたら謝るし。良くないと思うこと、「変えていかなきゃいけないよね、みんな」と思うことがあったら、それもちゃんと勉強して発信する。

    その中でいろんな声は出てくるけど、自分と反対の意見を言ってくる人たちを、排除したり切り捨てたりするのではなくて、そういう人たちも一緒に共存してるんだっていうことを常に意識して、ちょっとでも自分の思ったことがその人たちにも届いたなというところを考えて、ポジティブに捉えるようにしてます。

    でも難しいですよ、そんな簡単なことじゃないし。私も常に悩みの中にいます。

    みんなそういうことで悩んでるんだと思います私1人が悩んでるわけじゃない、みんな一緒だなって思って、自分を安心させてますね。

    Contact Saori Ibuki at saori.ibuki@buzzfeed.com.

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