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世界はもともと多様だった。水原希子さんが語る「見えてこなかった」もの

水原希子さんが企画・出演・監修した番組「キコキカク」には、様々なジェンダーやセクシュアリティの人が登場する。その背景を聞いた。

ラブホテルをめぐったり、滝行をしたり、亀甲縛りに挑戦したりーー。

水原希子さんが多彩なゲストともに、様々なことにチャレンジしていく番組「キコキカク」がAmazon Prime Videoで配信されている。

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ゲストの中には様々なジェンダーやセクシュアリティの人も登場する。

これまでLGBTQを支援する「アライ」としての立場を表明してきた水原さんに、その背景を聞いた。

様々なジェンダー、セクシュアリティの人が出演

ーー特に明言されているわけではないですが、「キコキカク」では様々なジェンダーやセクシュアリティの人が出演されています。社会の中でマイノリティの人にも光を当てたい…という意図があってのキャスティングだったのでしょうか?

いえ、本当に自然ですね。でも後から言われてみたら、確かに!と私も思いました。

ファッション業界にいるのもあって、私の周りは本当にゲイの友達ばっかりなんですよ。

それで、親友のゲイのカップルと一緒に「キコキカク」を見ていたら、「これはもうゲイ図鑑じゃん!」って言われて…。確かにそう言われたらそうか~って感じでした。

多様だからこそわくわくする

でも最近、自分もジェンダーの勉強をしています。勉強会に参加したときに、自分がこれまで想像していなかったくらいジェンダーやセクシュアリティは多様だと知って、そのことにとてもワクワクしたんです。

私、ドラァグクイーンたちが競い合う「ル・ポールのドラァグ・レース」という番組が大好きなんです。

最新シーズンでは、生まれた時の性は女性で、今は手術なども受けて、ゲイ男性として暮らしているトランスジェンダーのドラァグクイーンが出演しているんですが…

「ゲイ男性ってこういうものでしょ」とか「ドラァグクイーンってこういうものでしょ」とか「トランスジェンダー男性ってこういうものでしょ」みたいな固定概念をどんどん塗り替えて、自分の姿を発信していて。

そういう人たちがどんどん出てきて、自分らしい姿を世界に発信していることはすごくエキサイティング。

何不自由なく、自分の表現を最大限できる世の中になってほしい。それがやっぱりとても楽しいなと思っています。

もともと世界は多様だった

ーー水原さんはこれまでも、性的マイノリティを支援する「アライ」としての立場を表明してきました。一方で、多様なジェンダーやセクシュアリティの存在に対して、拒否感を示す人は少なくありません。

これまで色んな人が闘ってきてくれたおかげで、少しずつ多様性を賛歌する社会になってきたと思います。

でも、もともと多様な人がいる世界だったという話で、今に始まったことではないんですよね。そういう世界なんだけど、見えてこなかったという話で。

周りに性的マイノリティの方とかLGBTQに属する方とかがいない、と考えてきた人にとっては、もしかしたら理解しづらいかもしれない。

でも、周りに必ずいると思うんです、絶対。言ってないだけで。でも、実は知らないだけで周りでもしかしたら言えずにいる人がいるかも知れない。

だから、自分も何か友達とか家族にもそういう人たちがいると思って、想像してみてほしいですね。