アメリカ北部のミネソタ州ミネアポリスで、警察官に首を押さえつけられたアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさん(46)が死亡した事件から1週間。
警察による暴力に反対し、「黒人の命は大切だ」(#BlackLivesMatter)と訴える抗議活動が、全米各地に広がっている。
都市部の一部地域では暴動や略奪、建物への破壊行為なども勃発し、デモ参加者と警察側が激しく衝突する場面も多く報じられた。
トランプ大統領はこうした過激な抗議活動を「アナーキストやANTIFA(反ファシズム運動を展開する勢力)」によって扇動されたものだと主張し、40近い都市で夜間の外出禁止令が出された。
しかし、こうした混沌とした状況が続く中でも、多くのデモ参加者たちが暴力に加担することを拒否し、平和的な抗議活動を続けている。
ここに、抗議活動の現場で見られた静かで、確かな希望を記録した写真を紹介する。
ご意見を募集しています
📣BuzzFeed Newsでは、LINE公式アカウント「バズおぴ」(@buzzopi)で、読者の皆さんのご意見を募集しています。
日々の暮らしで気になる問題やテーマについて、皆さんの声をもとに記者がニュースを発信します。
情報や質問も気軽にお寄せください🙌様々なご意見、お待ちしています。
UPDATE
アメリカのBuzzFeed編集部内で熟考を重ねた結果、警察官が膝をつく写真やデモ参加者と抱き合う写真を、記事から削除しました。
ジョージ・フロイドさんの死を受けて、全米に広がった「Black Lives Matter」の抗議活動では、多くの人が平和的な方法で声を上げ続けています。
しかし、都市部を中心とする一部の地域では暴動や略奪が発生し、警察側は時に暴力を用いて厳しく取り締まっています。
その暴力が平和的に声を上げているデモ参加者に向けられる場面も、多く発生しています。一時はカメラの前で膝をつき、デモへの共感を示した警察隊が、数分後には参加者を殴りつけていたとの情報もあります。
BuzzFeed Newsでは「Black Lives Matter」の運動や人種差別、司法当局の問題について、これからも報道を続けていきます。