「日本の安全神話を破壊した」オウム真理教・麻原死刑囚の死刑執行、海外はどう報じた

    海外の主要メディアも一斉に、オウム真理教元幹部らの死刑執行を報じた。

    時事通信

    7月6日、オウム真理教元代表の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(63)ら7人の元教団幹部らの死刑が執行された。

    午後に会見した上川陽子法務大臣によると、死刑が執行されたのは松本智津夫、井上嘉浩、早川紀代秀、中川智正、遠藤誠一、土谷正実、新実智光の計7死刑囚。

    海外の主要メディアは一斉に、このニュースを速報で報じた。

    ロイター通信「日本の安全神話を破壊した」

    時事通信

    多数の消防車、救急車が集まった地下鉄日比谷線築地駅前(1995年3月20日、東京・中央区)

    ロイター通信は、オウム真理教について「仏教とヒンドゥー教の瞑想を掛け合わせた黙示録的な教えを説き、地下鉄サリン事件をはじめとするいくつもの犯罪を計画、実行した」と紹介。

    1995年の地下鉄サリン事件は「多くがビジネススーツを着た負傷者たちが地下鉄のプラットフォームに倒れこんでいる姿が広く報道され、日本中を震撼させるとともに、この国の安全神話を破壊する事件となった」と報じた。

    BBC「世界中に信者」

    時事通信

    教団総本部などの捜索を受け、記者会見する麻原彰晃(本名=松本智津夫)オウム真理教代表(静岡・富士宮市人穴のオウム真理教富士山総本部)

    BBCもロイター通信と同様に「地下鉄サリン事件は、犯罪発生率の低さや社会的結束の強さを誇りとしていた日本を驚愕させた」と事件の重大性を強調。

    麻原彰晃については「自身がイエス・キリストの生まれ変わりであると同時に、仏陀以来初めての『目覚めた者』であると主張し、1989年にオウム真理教が宗教法人としての資格を得ると、世界中に何千人もの信者を集めた」。

    オウム真理教がアメリカなど複数の国々で「国際テロ組織」と認定されている一方で、公安の監視下で日本で活動を続けていることにも触れた。

    CNN「死刑を秘密裏に執行する日本」

    時事通信

    CNNは麻原死刑囚らの刑執行を報じるとともに、日本の死刑制度が抱える問題にも言及。

    国際人権団体「アムネスティー・インターナショナル」の報告を引用し、「日本では死刑が秘密裏に執行され、死刑囚本人やその家族、法的代理人にも事前に告げられることはない」と指摘。

    「死刑囚本人が刑が執行されることを知るのは、その数時間前だとされている。こうした日本の死刑制度は、死刑囚の生きる権利や拷問をされない権利を侵害している」と問題視した。

    ブルームバーグも麻原元死刑囚の逮捕から23年が経過していることについて「日本では死刑制度についてわずかな情報しか明かされておらず、死刑囚が何十年も刑務所で過ごすことは稀ではない」とした。

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