「トランプ氏がウソの勝利宣言」海外メディア相次ぎ報道 本人は最高裁で争う姿勢示す

    開票作業が続くアメリカ大統領選。トランプ氏が11月4日の会見で「私たちはもう勝利した」などと発言し、海外メディアが「トランプ氏がウソの勝利宣言」などの見出しで報じている。

    勝つのは現職トランプ氏か、民主党バイデン氏かーー。世界中が固唾を飲んで、アメリカ大統領選の行方を見守る中、日本時間11月4日午後16:20分頃、トランプ氏がホワイトハウスで会見を開いた。

    親族らとともに現れたトランプ氏は「率直に言ってもう私たちは勝利した」と事実上の勝利宣言と取れる内容の発言をした。しかし、開票作業は続いており、郵便投票も含めて投票結果が確定するまでは数日かかるという見立てもある。

    また、この時点でアメリカの主要メディアでトランプ氏に「当選確実」を出した社はなく、ロイターCBSForbesなどの海外メディアが「開票が続く中、トランプ氏がウソの勝利宣言」などと報じている。


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    「郵便投票で不正が起きる」根拠なく主張

    トランプ氏が親族とともに会見場に現れると、会場からは「U.S.A.」などと叫ぶ大きな歓声が上がった。

    トランプ氏は冒頭、「今日投票してくれた何百万ものアメリカ市民に感謝したい。一部の哀れな人たちが、人々の選挙権を奪おうとしているが、そんなことは私たちが許さない」と述べた。

    続けて、フロリダ州やオハイオ州など勝利した激戦州を列挙。

    さらに、郵便投票などによって開票作業が遅れていることに触れながら、「これは私たちの国家に対するひどい詐欺だ。法がきちんと適用されるよう私たちは最高裁にいく。午前4時になっても新しい票が見つかるなんてことがないよう開票を止めたい」などと述べ、最高裁で郵便投票を中心に選挙結果を争う姿勢を見せた。

    トランプ氏は以前から、郵便投票で不正が起きると根拠を示さず主張し続けてきた。

    会見ではさらに「率直に言って、私たちは勝利した」「私に言わせれば、私たちはもう勝利した」などと述べた。

    一方、同席した副大統領のペンス氏は「我々は勝利への道のりにある」と述べたものの、「勝った」と断定的には語らなかった。

    People are crammed together with hardly any masks

    また、Twitterでは、会見場に集まったトランプ支持者たちがマスクをしていないことを指摘する声も上がった。