米バッファローで75歳の男性が警官に突き飛ばされ負傷。1日前には警官隊がデモ隊に歩み寄る姿

    当時ニューヨーク州バッファローでは、デモの過激化を防ぐため、外出禁止令が出されていた。警官2人は重暴行罪で起訴されたが、無罪を申し立てた。

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    6月4日、米ニューヨーク州バッファロー市では、人種差別に対する抗議活動の過激化を防ぐため、外出禁止令が出されていた。

    警官隊は武装して、街をパトロールしながら市民を家に帰していたが、その一部が、外出していた75歳の男性を突き飛ばした。一部始終をとらえた動画が、SNSで拡散している。男性は後頭部を地面にぶつけ、出血しているのが動画で確認できる。

    短いながらもショッキングなこの動画は、地元ラジオ局WBFOによって撮影された(注意:暴力的な場面が含まれています)。

    Just about an hour ago, police officers shove man in Niagara Square to the ground (WARNING: Graphic). Video from: @MikeDesmondWBFO

    バッファロー市内のナイアガラ・スクエアで撮影された。

    動画では、男性が1人の警官に近づいていき、右手のスマートフォンでもう1人の警官を指している。左手にはヘルメットを持っている。

    その数秒後、警官たちが「どけ!」と叫んでいるのが確認できる。誰かが「そいつを突き飛ばせ!」と言っているのも聞こえる。

    @WBFO / Twitter / Via Twitter: @WBFO

    その後、2人の警官がこの年配の男性を後ろに突き飛ばす。警官の1人は、警棒を使っている。

    男性は後ろに数歩よろけ、後頭部を歩道の地面に激しくぶつける。そのまま動かなくなってしまい、右耳の後ろから血が出始める。

    「耳から出血してるぞ!」と誰かが叫んでいるのも確認できる。

    警棒で男性を突き飛ばした警官が、倒れた男性の元に近づいて様子を確認しようとする。しかし後ろにいた別の警官に制止され、そのまま歩き去った。

    Current situation in #Buffalo as police work to enforce the 8 p.m. curfew in Niagara Square. Caution: there is some vulgar language in the video. Tune to @SPECNewsBuffalo for the latest. Video Courtesy: Photojournalist Anthony Nelson

    男性が突き飛ばされる瞬間を別の角度から撮影した動画。男性が頭を地面にぶつける瞬間、「ゴツン」という鈍い音も聞こえる。

    ABCテレビの地元支部であるWKBWによると、バッファロー警察は当初、この事件への警官の関与について認めなかった。男性は「つまずいて転倒した」と発表したと伝えている

    バッファローのバイロン・W・ブラウン市長は声明で「男性は4日夜に病院に運ばれ、容態は安定しているが重体」だと発表した。バッファロー警察委員長もこの事件の調査を命じ、調査の結果が出るまで2人の警官に無給の停職処分を命じた。

    6月6日、警官2人は逮捕され重暴行罪で起訴されたが、無罪を主張している。2人が無罪申し立てを行った裁判所から出てくる時、集まった支持者や警官たちが拍手を送る場面もあった。

    Erie County District Attorney

    逮捕された2人の警官。アーロン・トルガルスキー被告(左)とロバート・マッケイブ被告(右)。

    ブラウン市長は声明で、外出禁止令発令中のデモは「違法」であると説明した。市長によると、事件が起きる前に、2つのデモ隊による激しい衝突があった。

    5月下旬、ミネアポリスで起きたジョージ・フロイドさんの死亡事件を受けて、「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)」の抗議活動は各地で広がり続けている。

    過激化するデモがある一方で、警官が膝をついてデモへの共感を示す場面も見られた。しかし、一部ではカメラの前で平和的な態度を示してから一転、暴力的にデモ参加者を取り締まる警官の姿も報じられている

    今回の事件が起きたバッファローのナイアガラ・スクエアでも、事件の1日前に警官がデモ隊と向かい合って膝をつく様子が、カメラに収められていた。

    「24時間後」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。