米 白人男集団が黒人女性に放火 警察は「憎悪犯罪」として捜査中

    米ウィスコンシン州で4人の白人男性が、赤信号待ちをしていた黒人女性の首や顔にライター用の軽油を浴びせかけ、火を放つ事件が発生した。現在、警察はこの事件を憎悪犯罪として捜査している。

    米中西部のウィスコンシン州マディソンで6月24日早朝、4人の白人の男たちが、信号待ちをしていた黒人女性の首や顔にライター用の軽油を浴びせかけ、火を放つ事件が起きた。

    この男たちは犯行後、「Nワード(黒人に対する差別表現)」を叫んだ、と被害者の女性は警察に訴えている。

    警察はこの事件を憎悪犯罪(ヘイトクライム=人種などに関わる差別や偏見に基づいた犯罪)として捜査している。

    事件があったマディソンでは、警察官の暴力に対する抗議活動が行われており、逮捕される活動家もいた。

    Althea Bernstein
    Courtesy of Michael Johnson

    被害女性のアルシア・ベルンシュタインさん(18)

    被害者のアルシア・ベルンシュタインさん(18)は、救命士として働いている。

    警察の捜査報告によると、アルシアさんは事件当日の午前1時頃、弟の友人宅に車で向かっていた。

    車の窓を開けていたアルシアさんは、マディソン中心部で赤信号で止まり、音楽を聴きながら信号が青になるのを待っていた。

    誰かが「Nワード」の叫んでいることに気づき振り返ると、別の車に乗っていた4人の男たちがいた。

    そのうちの1人が彼女の顔と首に軽油をかけ、火のついたライターを投げつけてきたという。

    すぐさまアリシアさんは、車を発進させ、火を叩き消した

    しかし、顔などに重い火傷を負った。

    Courtesy of Michael Johnson

    事件後のアルシアさん。

    警察は事件の手がかりが写っていないか、防犯カメラの映像を捜査中だという。

    アリシアさんは車で母親の自宅に向かい、地元の病院で治療を受けた。

    病院の医療スタッフは、ライター用の軽油が使われたとみている。アリシアさんは当面、通院が必要だという。

    青少年向けに放課後プログラムを提供する非営利団体「デーン郡ボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ」の最高経営責任者であるマイケル・ジョンソン氏は、アリシアさんの家族の代理としてBuzzFeed Newsに語った。

    「この国で起こっていること(人種差別)を容認してはいけないと思います」

    「人種差別を受け入れてはいけません。私たちは、声を上げます。決して許してはいけないのです」

    ジョンソン氏は、アリシアさんの家族の友人から連絡を受け、警察や市の職員と協力し、事件解決に向けて動いている。警察官によって不当に殺されたジョージ・フロイド氏やマイケル・ブラウン氏などの黒人男性のために資金を集めたことがあるという。

    「現在、アリシアさんは休養中で、事件から立ち直ろうとしています。彼女のご両親は、彼女がこの事件から立ち直ることを願っています」

    後日、アリシアさんの家族は声明を出し「私たち家族は、アリシアに起こったことに悲しみを感じています」と述べた。

    この記事は英語から翻訳・編集しました。翻訳:オリファント・ジャズミン