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戦下のシリア少年に「一緒に遊ぼう」 オバマ大統領に手紙を書いた男の子が教えてくれること

国連で各国首脳が聞き入った

「あの男の子を覚えていますか?」 その手紙は、こう問いかけて始まる。

男の子とは、救急車に運ばれ、ショックで呆然としたまま血をぬぐうオムラン・ダグニシュ君(5)だ。シリア北部のアレッポに住み、空爆を受けた。

このオムラン君に「僕のおうちに来て」と手紙で呼びかけた男の子がいる。米ニューヨーク市郊外スカーズデールに住むアレックス君(6)だ。

手紙の宛先はオバマ大統領。オムラン君を助けるように頼んだ。

大統領 オバマさま

あの男の子を覚えていますか? シリアで救急車に運ばれた子です。どうか彼を見つけて(僕のおうちに)連れてきてくれませんか?

車を道にとめてくれたら、旗やお花、風船を持って、まってます。家族になります。僕たちの兄弟になります。

妹のキャサリンは、彼のためにチョウチョやホタルを集めます。

僕の学校には、シリアからきたお友だちのオマール君がいるから、紹介します。みんなで一緒に遊ぼう。

お誕生日会に招待するし、他の国の言葉を習いたいです。英語も教えてあげるよ。日本からきたお友だちのアオト君に教えてるみたいに。

彼の兄弟になる僕の名前はアレックスだって、伝えてください。彼と同じで、とっても親切だよって。

おもちゃを持ってこれないと思うから、キャサリンは大きな青いしましまの白いウサギちゃんを貸してあげます。

僕は自転車を貸してあげる。乗り方も教えてあげる。算数の足し算と引き算も教えてあげる。

キャサリンの緑色のペンギンの形をしたリップグロスはにおいをかいだらいいよ。だって、誰にも触らせないんだから。

どうもありがとう! 来てくれるのが待ちきれないよ!

2016年8月21日

アレックスより

「これは6歳の男の子の言葉です。私たちが教わることがたくさんあります」

拍手が沸き起こる。

「小さな子どもが示せる思いやり。どこから来たとか、どんな外見だとか、どんなふうに祈るとかで、冷ややかに見たり、疑ったり、恐ろしいと思ったりしない——。思いやりと親切な心で、自分と変わらない他人と接することの意味を知っている。アレックスから多くのことを学べます」

最大規模の難民

世界6500万人以上が故郷を追われている。第二次世界大戦後、最大規模の難民だ。

「これは我々、人類が共通して試される危機です。疑念や恐怖にとらわれて壁をつくるのか、同じ人間だと感じるのか」

オバマ大統領は会場で、翌週から始まる年度に難民11万人を受け入れると発表した。前年度の1.6倍だ。

難民を受け入れてきたドイツ、カナダ、オーストリア、オランダ、オーストラリアといった国々のリーダーシップに敬意を表した。

日本は

法務省によると、日本は2015年、27人を難民認定し、人道上の配慮を理由に79人の在留を認めた。今年は何人を受け入れたのか。BuzzFeed Newsの取材に担当者は「公表できない」と話した。


手紙を読むアレックス君の動画(英語)

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バズフィード・ジャパン アダプテーション・リポーター

Saki Mizorokiに連絡する メールアドレス:saki.mizoroki@buzzfeed.com.

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